ソーシャルメディアのその先へ

その広報活動の効果測定、もはや牧歌的すぎる トライバルメディアハウス 池田紀行氏

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 中間指標のKPI(重要業績評価指標)ばかりを追っていると、いつの間にか現場の仕事が「"効果測定のための効果測定"という呪縛」にとらわれてしまう。KPI達成のために仕事をするようになってしまうのである。

 もちろん、KGIを測定するためには、顧客などへのアンケート調査が必要になるため、手間もお金もかかる。だから運用しやすいKPI中心の測定になりがちな点は理解できるが、四半期に1度、あるいは半期に1回でもいいので、広報活動におけるKGI測定を実施してみてほしい。それが広報部の価値向上につながるはずだ。

新しい効果測定によって「理想のPR」の実現へ

 さて、前置きが少し長くなってしまったが、ここからが本題である。ソーシャルメディアなどとの合わせ技にシフトした広報活動の効果測定について、Yahoo!のトップページに掲載されている「Yahoo!ニュース・トピックス」(通称ヤフトピ、Yahoo!ニュースの主要トピックス8本を指す)を例に解説していく。

 広報担当者であれば、誰もがヤフトピで自社関連の記事が掲載されることを目標の1つにしていることだろう。ときに全国紙一面の影響力をしのぐとも言われるヤフトピを分析すると、ソーシャルメディア時代における「100点満点の理想的なPR像」が見えてくる。

 次の表は、2013年3月にヤフトピに掲載された1775本のニュースのうち、最も読まれた20本のタイトルとアクセス数である(※)。上位のニュースは、わずか数時間で数十万のアクセスがあったことがわかる。

(※)以前はYahoo! ニュースサイトにて、どのニュースがヤフトピに掲載され、閲覧数がどのくらいあったのか、CSVファイルでダウンロードすることができたが、現在はできなくなってしまった。このため2013年3月のデータを使用した。

2013年3月のヤフトピ閲覧数上位ランキング データ出所:Yahoo!ニュース

2013年3月のヤフトピ閲覧数上位ランキング データ出所:Yahoo!ニュース

 一方、同年同月のヤフトピで、アクセス数下位10本のニュースはどうかというと、そのアクセス数は400~1200にすぎなかった。同じヤフトピに紹介されたニュースでも、アクセス数に2桁、3桁の違いが出る。

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