ソーシャルメディアのその先へ

「ソーシャルメディアのその先」に激動の予感 トライバルメディアハウス 池田紀行氏

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 たとえば、昨年から多くの業界人の関心ゴトになっているビッグデータという言葉。「どうせバズワードだろ」「横文字ばっかり並べやがって。マーケティングの本質は変わらないはずだ」と毛嫌いして無視する選択もありだろう。

 だが、なぜ今、ビッグデータが話題になっているのか。どういう流れや時代背景がこれらの必要性を高めているのか、いま着手しないことによるリスクやデメリットは何か、などについて、きちんと自分の頭で考えることが大切だ。すべてのバズワードに(ほとんど思考停止状態で)飛びついてしまうのは考えものだが、多くのバズワードにスルーを決め込むのもまたリスキーであるように思う。

バズワードを生んだ歴史を知れば「近未来が見える」

 そこで本コラム『ソーシャルメディアのその先へ』では、今回から3回にわたり、「歴史や流れ」からバズワードに内在する本質的な変化を理解しつつ、「マーケティングの近未来」を考察していきたい。

 歴史や流れを理解することのメリットは、「過去→現在」の連続性を整理することで、「現在→未来」を予測する力が向上することだ。未来の姿を頭の中でイメージできるようになれば、バズワードに対する自分なりのスタンスを明確にできる。

 第1回目の今回は、より未来を鮮明にイメージできるよう、主にマーケティングコミュニケーションの領域で「過去から現在」までに起きている変化の流れを考察する。そのときどきで、なぜ「あのブーム」が発生したのかが理解できるはずだ。そして、この30年間のマーケティング施策が「全部入り」になるかのような未来の姿をおぼろげながらイメージできるようになるだろう。

 第2回目は「ビッグデータ時代におけるソーシャルメディア活用の5方向」というテーマを取り上げる。現在のソーシャルメディア活用は、やや「公式アカウント」をマネジメントすることに偏重しているが、これからのソーシャルメディアは「1人の顧客が固有で持つ独自の背番号」が鍵を握る。その背番号とは、(1)顧客ID(会員ID)、(2)クッキーデータ(Webサイトの閲覧データや広告接触データ)、そして(3)ソーシャルID(FacebookやTwitterアカウントの人間関係、投稿やシェア内容)を統合することで価値を持つ「オーディエンス(ターゲット)のソーシャルIDデータ」であり、これを活用する時代へ急速にシフトするだろう。この段階になって、経営/マーケティング環境が新たな激動期を迎えることになりそうだ。

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