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なぜ、あの商品を自動的に買ってしまうのか トライバルメディアハウス 池田紀行氏

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日常を支配する「習慣」

 人にはいろいろな習慣がある。朝起きたらすぐやること(顔を洗って歯を磨くなど)。靴下を履く順番(左からか右からか)。お決まりの通勤コース。コンビニに寄って購入するペットボトル飲料。同僚とランチに行くお店。パワーポイントで使うフォントや色づかい。飲みに行くお店。帰り道の電車の中で暇をつぶすスマホアプリやスマホサイト。お風呂で体を洗う順番。寝る前に見る夜のニュースやスポーツ番組。そのほかにも様々な習慣、いわゆるルーティンがあるだろう。

 これらは、ほぼ全てが無意識的に行われる自動化されたものだ。無意識で行われる自動化された習慣は、脳のメカニズムを知ると分かりやすい。

無意識に習慣行動を指示する脳のメカニズム

無意識に習慣行動を指示する脳のメカニズム

 人間の脳は、短期記憶と長期記憶の2つの記憶装置によって情報を処理しているといわれる(2重貯蔵モデル)。短期記憶は15秒以内に90%以上の情報を忘れてしまう場所で、1度に処理できる情報量も有限だ。

 電話番号やメールアドレスを打ち込む際、忘れてしまって何度か見直すことがあるだろう。それは短期記憶の容量を超えてしまったり、時間が経過したりすることで忘却してしまうわけだ。用が済めば忘れてしまうが、必要なときに数十秒だけ記憶しておく場所、それが短期記憶だ。

 一方、長期記憶は、知識や過去の体験を格納しておく貯蔵庫で、記憶容量は無制限ともいわれる。長期記憶に1度格納された情報は、本人が忘れているつもりでも、必ず長期記憶に残っている。

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