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弱みやピンチを逆手にとる一言 田中公認会計士事務所 所長 田中靖浩

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 このニュースをテレビで見たとき、私は思わずうなりました。

 「さすがアメリカ人、やるなあ」と。

 長年の夢だったタコス屋を開店したご主人、残念ながらいまいちの売り上げに悩んでいます。開店資金で金を使い果たし、広告を打つこともできません。

 そんな彼をさらなる不幸が襲います。

 なんと店が強盗に入られてしまいました! 現金の入ったレジ2台を盗まれるという絶体絶命の大ピンチ。並みの店主なら、ため息ついてヘナヘナと座り込んでしまうことでしょう。しかし彼はちがいました。

 人のいない深夜、入口をぶっ壊して侵入し、店内を荒らし回る強盗たち。その一部始終を防犯カメラがとらえています。なんと店主は防犯カメラに映った強盗たちの映像を、店の広告ビデオに作り替えたのです!

 その「広告」ビデオでは、侵入する男たちの映像にこんなテロップが付きます。

 「Guy wants a taco(ヤツらはタコスを食べたがっている)」

 店内を荒らし回る強盗の映像をもとに作成された、「タコスを探している男たち」のパロディーは、軽やかなラテン系の音楽に乗って展開されます。

 ビデオのラストには、店のタコスがおいしそうに写ります。

 「ヤツらが強盗しても食べたかったタコスをあなたもどうぞ!」

 なんともユーモラスな広告ビデオであります。わが国ではよく、仕入れすぎたネットショップなどが「皆さま、どうぞ助けてください!」といったメッセージを掲載しているのを見かけますが、このタコス屋はその上を行きます。

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