「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則

不意の訪問客に「ノー」と言えるか メリル・E・ダグラス & ドナ・N・ダグラス

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(6)余分の仕事がまわってきそうな危険信号を見分ける。たとえば、「実は、問題があってね」という言葉を聞いたら、相手は仕事の大半か全部をこちらにまわしてよこそうとしている、ということをすぐに直感しなくてはいけない。用心がすぎてはいけないが、最終的な責任の所在ははっきりさせておくことである。
(7)部下の問題を本人に代わって解決してやろうとはしない。そんなことをしたら、持ちこまれる問題の数は日増しに増えること請け合いである。自分の問題は自分で処理するように部下を訓練するのが、上司たる者の務めである。
(8)頼まれ事を引き受ける際には、それが「自惚れ」からでないことを確かめる。部下に助力を求められるのは、いい気分だろうか? もちろん、誰にも自惚れはある。しかし、自惚れを満足させるためにどれだけの時間を犠牲にする気か? また、部下を一人前にしてやれないというのは、上司として申し訳ないことではないだろうか?
(9)「ノー」と言うことに罪悪感を抱かない。自分は最善の決定をくだす術を会得したという事実を利用すること。その決定が「ノー」という反応につながるなら、素直にその反応を受け入れる。別の時には、それが「イエス」であるかもしれないのである。忘れてはならないのは、「ノー」と言うべき要請に「イエス」と言うことは、別のもっと大事な事柄に、直接的、間接的に「ノー」と言うのも同然だということである。

メリル・E・ダグラス&ドナ・N・ダグラス 著、川勝久 訳 『「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則』(日本経済新聞出版社、2017年)第8章「最短時間で最大の結果を生む「速・仕事術」」から
メリル・E・ダグラス(Merrill E. Douglass)
心理学博士。タイム・マネジメント・センター所長として時間の生産性、仕事の能率化について40年以上にわたり研究してきた。その成果は高く評価されており、多くの企業で実践されている。本書は著者のライフワークの真髄をまとめたものであり、1980年の刊行以来、現在も読み継がれているロングセラーである。現在はエンブリー・リドル航空大学准教授を務めている。

ドナ・N・ダグラス(Donna N. Douglass)
タイム・マネジメント・センター社長。
川勝 久(かわかつ ひさし)
1931年生まれ。1953年一橋大学社会学科卒業。東京放送(TBS)勤務時代から翻訳に携わり、ハーブ・コーエン『FBI アカデミーで教える心理交渉術』、ケネス・ブランチャード「1分間マネジャー」シリーズなど訳書多数。

キーワード:プレーヤー、人事、人材、研修、管理職、働き方改革

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