「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則

不意の訪問客に「ノー」と言えるか メリル・E・ダグラス & ドナ・N・ダグラス

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積極性レベル2《閉じられたドアは無言の圧力》

 1日の計画を立てる際には、邪魔のはいる時間を見こんでおく。朝から夕方まで予定表をびっしり埋めておくと、たった1回の邪魔で予定はめちゃめちゃになってしまう。優先順位をつけ、そう重要ではない行動は除外し、大事な事柄だけを予定に組み入れる。

 もちろんそれでもまだ息がつけない場合も出てくるが、まずたいていの日には一息つくだけの時間がとれるはずだ。時間の余裕ができたら、その時には優先度の低い事柄を手がける。不意の客によってそれができない場合でも、1日の予定が完全にだいなしになるということはない。

 いったん招かざる客がやってきてしまったら、不必要に会話を長引かせない。個人的な意見を言ったり、くどくどと謝ったり、長たらしい説明をしたりしない。客が何かを誉めたりお追従を言ったりしたら、「ありがとう」だけで充分である。

 ドアを閉めておく習慣を身につける。訪問客にとって閉まったドアはちょっとした防塞である。たいていの人たちは、はいる前にノックするはずである。もしそうしなかったら、今度からそうするように要請する。

 ノックするという動作は、訪問客に一瞬考え直す時間を与える。「自分は今この人間の邪魔をするだけの用事をほんとうに持っているだろうか?」。中には、またあとにしようと思う者もいるだろう――こちらとしては、まんまと時間をせしめたわけである。ほとんどの人が、隔絶した環境でのほうがよく仕事ができる。閉まったドアは、その利点を同時に与えてくれるのである。

 物理的に閉まったドアは、必ずしも「門戸開放政策(部下が不満や悩みなどの相談事を持った時には、いつでも自分のところに相談に来てよいという政策)」を退けるものではない。もしオフィスで門戸開放政策をとっていたら、物理的にドアが閉まっていても、その政策をとりつづけることは可能である。

 もっとも、自分の門戸開放政策とはどういうものかを、時間をかけて説明することは必要である。せっかく気分が乗ってきた時でも何でもおかまいなく、いつでもおいでくださいというわけにはいかない。門戸開放政策とは、ほんとうに用事のある人はいつでもどうぞ、ということである。これは物理的にドアが閉まっていようが開いていようが関係ない。

 門戸開放政策を二通りに分けてみることもできる。1つは、時々ドアを閉めることである。邪魔されることのない時間を定期的にとるのである。もう1つは、重要な人間や部下と会う時間を定期的にとる方法である。

 不意の客の大半は、毎日、決まったように助言を求めにくる部下たちである。見てもらいたい仕事や相談事項を彼らに全部まとめさせ、それを一度に片づければよい。大切なのは、えこひいきをせず、誰かがいつも時間の問題を引き起こすというような事態を招かないこと、時間の約束は必ず守ること、である。

 また、部下たちのかかえる問題とその解決策を、それぞれ3つ、4つ書きださせる。自分自身もまた上司に対して同じようにしてみる。こうした簡単なことが、論点をしぼり、問題を明確にし、問題解決のための話し合いへと、ことを進めてくれるはずである。もちろん話し合いの時間は、きちっと区切ること。

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