「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則

仕事が格段にはかどる「優先順位」のつけ方 メリル・E・ダグラス & ドナ・N・ダグラス

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 今現在いる場所とこれから行きたいと思う場所に、橋をかけてくれるのが行動である。多くの分析が明らかにしていることだが、たくさんの人が、自分の目標と関係のない行動に一生懸命になっている。何らかの分析がなければ、行動と目標との食い違いは見きわめられそうにないのである。

「緊急事項」と「重要事項」を峻別する

 アイゼンハワー将軍は行動とその重要度について、よく部下たちと議論したという。彼によると、重要なことと緊急なことは反比例することが多い。重要度が増せば増すほど、その緊急度は減り、緊急度が増せば増すほど、その重要度は減る傾向にある。

 重要なこととは目標に対して貢献度の高いことで、価値も高い。貢献度が直接的であればあるほど重要度は増す。しかし、重要なことは、達成までに長い時間がかかることが多い。長い間かかって少しずつ変化する。緊急なことは短い時間でできる。それらはすぐにも決着をつけなければならない。待ったなしである。それらは目標と関連があることも、ないこともある。しかし、緊急な事柄は重要な事柄よりもはるかにやらなければいけないこととして迫ってくる。

 われわれは緊急なことと重要なことがひんぱんに起こる中でいつも緊張している。ところが、重要な事柄は今日じゅうに、あるいは今週じゅうにやらなければならないということはめったにない。

 そのために重要なことが知らず知らずのうちに後回しになり、気がついた時は、やるべきほんとうに重要なことがなおざりになってしまう。逆に緊急なことは毎日、毎時間、やらなければいけないこととして迫ってくる。

 われわれは緊急なことにはめったに疑問を抱かない。それらがほんとうに緊急なのか、あるいは緊急そうに見えるだけなのかを確かめもしないで、その仕事を第1番に優先してやってしまう。そして緊急でもない時に緊急であるかのように反応する習慣を、いつの間にか身につけてしまうことが多い。

 しかし、一見緊急そうなことの多くは、実はそう見えるだけなのである。われわれに必要なのは、重要なことを優先させる知恵と勇気と自己訓練である。緊急事項にふりまわされることを避けることができれば、われわれは時間的な板ばさみ状態から抜けだすことができる。

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