時間は、われわれが生きていくうえで一番大切な「資源」である。ただ、時間という資源がほかの資源と違っているのは、使わなくてもどのみち消えてなくなるということだ。この資源をいかに有効に使うか。自分の「作業・行動」を書き出す、「最も大切なこと」から手を付ける。こま切れ時間を1つに集める等々、時間管理と仕事のコツを具体的に伝授する。
「今やるべきこと」と「今やっていること」のズレを修正する
時間活用に関するデータを収集するもう1つの手は、仕事の内容によって分析する方法である。次の3つの観点から自分の仕事を眺めてみるとよい。
(1)自分は何をやっていると思うか。(2)何をやっているべきか。(3)実際には何をやっているか。
3つの観点から仔細に調べれば、自分の仕事や、時間をどう使っているかを明確に把握することができる。それらを把握していれば、時間の配分をどう変えたらよいかという判断がつく。3つの見方をまとめるためには、図表1のような作業表を作ってみることである。
図表1 作業表の一例