「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則

「習慣を改める」という習慣を身に付ける メリル・E・ダグラス & ドナ・N・ダグラス

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 次の段階は、自分を変えるための計画を立てることである。たいていの人は、そのための時間をとればかなり上手に計画を立てることができる。しかし残念ながら、ほとんどの人がその計画を立てずに突進する。計画などというものは、自分には必要ないと思っているのである。それがいかに間違っていたかを、彼らは早晩思い知るはずである。充分に練りあげられた計画があれば、最終段階――行動に移す――はずっと容易になる。自己変革を現実のものとするためには、これらの段階は絶対に必要であり、それらを忠実に守らない限り、自己変革を達成することは望めない。

週に1度は自分の仕事に"背水の陣"をしいてみよ

 信じ難いことかもしれないが、人は誰でも習慣を改めるという習慣を身につけることができる。新しい習慣を身につければつけるほど、さらに多くの新しい習慣を作ることが容易になる。改変が必要ではない場合でも、時々は変えてみることである。それほど重要ではないことを探しだし、それについての新しい習慣を作る。

 また、日頃怖いと思っている物事にとりくむ。あるいは、普通ならあまりやらないようなことをやってみる。ともあれ、あらゆることに意識の度合いを高め、日々の行動をより一層コントロールすることである。

 習慣の中には、変わりにくいものがある。期限が近づくまでことを放っておく性向などは、その最もよい例である。何によらず、期限が迫ってからでないとやらないというパターンである。この習慣は早くも幼少期に形成され、生活の中にあまりにもしっかりと根づいているので、変えられないことが多い。

 しかし、変えられなくても、この種の習慣を逆手にとって有利に働かせることができる。習慣を変えられない場合は、それがよい習慣になるように状況のほうを変えればいいのである。どうやって? ただ、期限の線を引き直すだけでよい。期限を手前に動かすのである。

 たとえば、新しい研究課題を与えられたとする。期限は60日後である。60日といえばかなり先だ、というわけで、たぶん45日から50日目頃までは手をつけない。しかし、その課題をいくつかの小部分に分けて、その1つ1つに期限を設ければ、おそらくすぐにもとりかかる気になるだろう。

 最初、小課題の期限をほんの3日後にし、そのあとの期限を4、5日間隔にする。こうすれば、それぞれの部分を期限ぎりぎりまで放っておいたとしても、そう長い間放っておくわけにはいかないはずである。しかも、期限に迫られてやるという基本に沿いつつ、同時にかなりの時間的余裕を持っていられるわけである。そしてたぶん、課題は早めにあがり、しかも仕事の出来もよいはずだ。

 習慣は、時間を管理するうえで、きわめて重要な役割を持っている。続いて、「ダグラス時間統御システム」の基本要素について検討したいと思う。

 このシステムを利用するためには、新しい習慣をいくつか身につけなければならないかもしれない。しかし、習慣というものを理解し、その改め方を知っていれば、このシステムを実践することはかなり簡単なはずである。ただし、時おりやってみるということでは、よい習慣は身につかない。よい習慣を身につけるには、一貫性と根気が必要である。

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