投資レジェンドが教える ヤバい会社

今どき「社内結婚」が多い会社は儲かってる レオス・キャピタルワークス代表取締役社長 藤野 英人氏

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 もちろん、このような大胆な制度の変更には、大前提として社員が自分のしている仕事を見直し、改善して、時間あたりの仕事の密度を濃くしなくてはなりません。仕事に集中して取り組むからこそプライベートをしっかり確保でき、仕事もプライベートも楽しむことで精神的な充足感も得られ、仕事でおもしろいアウトプットが生まれやすくなる――そんな好循環が期待できるのではないでしょうか。

 仕事中、だらだらと無駄な時間を過ごす会社員は珍しくありません。一般的な会社では、勤務時間のうち社員が本当に真剣に仕事に取り組んでいるのは、せいぜい半分程度の時間でしょう。

 仕事そのものにも、無駄がたくさんひそんでいるものです。長々とした会議、口頭で聞けば一瞬で済む問題をやりとりするメール、形式を整えることにばかり時間をかけた資料など、冷静に振り返れば「こんなことに時間をかけるのは無駄ではないか」と思えるポイントはたくさんあるはずです。

 スタートトゥデイの労働時間短縮は、一見、非常に斬新な取り組みですが、実は仕事として本当にやるべきことを洗い出してそこに集中するという「当たり前のこと」を徹底的に追求しているといえます。

 実際、「1時間かかっていた会議を45分に短縮できないか」「朝礼や日報は必要か」「社内ミーティングの資料はデザインに時間をかけなくても、簡単なメモでも説明できるのではないか」など、普通は何も考えずにやっていることを改めて見直し、真剣に業務の改善に取り組んでいるのです。

 「8時間会社にいる」ことを"当たり前"と考えず、「短い時間であっても無駄を省いてやるべき仕事をし、仕事もプライベートも充実させて社員が人生を楽しめるようにする」ことを"当たり前"ととらえ、それを徹底する――一見、常識外れのように見えても、実はその思考は非常に合理的です。

 このような会社こそ、今後の成長が期待できるのではないかと思います。実際、若者の消費離れが叫ばれている中でも、同社の業績は最高益を連続更新中です。

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