投資レジェンドが教える ヤバい会社

社長に「自伝」をプレゼントされたら要注意 レオス・キャピタルワークス代表取締役社長 藤野 英人氏

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ネット検索でチェックするのは会社の注目度

 また、社長の名前によるインターネット検索は、その企業の注目度をチェックする手段にもなります。

 通常は、新聞、雑誌などのインタビュー記事がある程度見つかるもの。それがまったくないとすれば、注目度が低い会社ではないかと考えるべきです。もちろん、一般的にあまり知名度のない社長で、ふだん私たちが目にするようなメディアへの登場がなかったとしても、業界紙や専門サイトで記事が掲載されているなど、プロから注目されているのであればまったく問題ありません。

 なお、ブログも含めた第三者による記事の場合、内容の良し悪しは企業を見極める際にあまり重視しなくていいと思います。注目度の高い社長の場合、毀誉褒貶(きよほうへん)が相半ばするもので、"悪口"も書かれやすいからです。

 ブレイクすれば、企業を見る目がない人からもあれこれいわれるようになるもの。ネット上の記事や書き込みを真に受け、判断を引きずられるべきではないでしょう。

書き込み内容ではなく、量や勢いを見る

 注目度のチェック法としては、ヤフーファイナンスなどの掲示板も参考になります。

 あくまでも注目度のチェック方法なので、書き込まれたコメントの内容ではなく、書き込みの量や勢いを見るのです。件数や更新頻度などから、世の中から注目されている企業かそうでないかを推測することができます。

 もし、これから投資しようと考えている企業があったら、一度掲示板をチェックしてみてください。さまざまな「法則」から投資に値する企業だと思えても、掲示板が賑わっていれば株価には成長性がすでに織り込み済みである可能性があります。逆に掲示板が閑散としていれば、投資のチャンスかもしれません。

 私も新しい企業に投資をしようかと考えたときには、以上のことを必ずネットで確認し、参考にしています。

藤野英人著 『投資レジェンドが教える ヤバい会社』(日本経済新聞出版社、2017年)第2章「ブラック企業はこう見抜け!」から
藤野 英人(ふじの ひでと)
レオス・キャピタルワークス代表取締役社長。最高投資責任者(CIO)。「ひふみ投信」ファンドマネジャー。

1966年、富山県生まれ。1990年、早稲田大学卒業後、国内外の運用会社で日本株のファンドマネジャーとして活躍。2003年、レオス・キャピタルワークス創業。運用する「ひふみ投信」「ひふみプラス」は、高パフォーマンスをあげ続け、R&Iが選定する「R&Iファンド大賞2017」では最優秀ファンド賞をダブル受賞(NISA部門)。明治大学兼任講師。JPXアカデミーフェロー。主な著書に『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『ヤンキーの虎』(東洋経済新報社)など。

キーワード:経営層、管理職、企画、経営、経理、人事、人材

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