投資レジェンドが教える ヤバい会社

社長に「自伝」をプレゼントされたら要注意 レオス・キャピタルワークス代表取締役社長 藤野 英人氏

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情報公開に後ろ向きと見られても仕方ない

 これだけ情報化が進んでいる中で、社長の写真が載っていないというのは、企業の姿勢として情報公開を拒んでいる傾向があるといえるでしょう。

 顔写真が載っていないのは、社長が遊び人で"顔が割れる"のを避けているなど、何かしら後ろ暗い理由があることも少なくありません。俗に"ブラック企業"と呼ばれる会社では、多くの場合、社長の写真がウェブサイトに載っていませんし、過去に社長が不祥事を起こしたり逮捕されたりした会社も、不祥事前から社長の顔写真を出していなかったケースが多いのです。

 私は社長にインタビューするとき、ウェブサイトに写真がない人には「なぜ載せていないのですか?」と質問することがありますが、答えに詰まってしまう人が少なくありません。スッと答えが出てこないのは、答えにくい理由があるからなのでしょう。

 社長の写真については、その会社のウェブサイトだけでなく、インターネットで検索してみることもお勧めします。

 企業名と社長の名前で画像検索をしてみると、普通の会社の社長なら何らかの写真がひっかかってくるものです。インタビューや講演会など、社長の顔が撮影されてネット上にアップされる機会はたくさんあるからです。

 ところが、中には画像検索をしても1枚も写真が出てこない人がいます。SNS全盛の今の時代にネット上に写真が「1枚も」出てこない社長というのは、あらゆる場面で「撮るな、載せるな」と指示し、アップされれば削除の依頼をしていたと考えるのが自然です。これはかなり後ろ暗いところがあると想像できますから、こういった企業に投資するのは避けるべきだと思います。

 ちなみに、過去の事例では、企業から委託されていた巨額の企業年金用資産を「消失」させたとして大騒ぎになったAIJ投資顧問の社長は、事件直後に写真を画像検索したのですが、ネット上でひとつも見つけることができませんでした。

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