「怒る自分」への対処法

チーム内のイライラ、互いの「境界線」知って解消 アンガ-マネジメントのノウハウ伝授(5)

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 チームを組んで仕事にあたる時、対人関係でのイライラが壁になることもある。最終回となる5回目は日本アンガ-マネジメント協会アンガ-マネジメントトレーニングプロフェッショナルの土田英文氏に聞いた。

チームビルディングに活用し「怒り」を「エネルギー」に

 今回のテーマは「チームビルディング」です。

 私が、実際に企業の中で手がけているアンガーマネジメントの活用事例から、「チームビルディング」への適用法を考えてみたいと思います。

 話を進める前に、「チームビルディング」とは何か確認しておきましょう。

(1)1つのゴールへの到達を目指し

(2)複数のメンバーが

(3)個々の能力を最大限に発揮しつつ(主体的に自分らしさ、多様性を発揮しつつ、相互に関わりながら)

(4)一丸となって(思いを一つにして)進んでいけるような

(5)効率的な組織づくりをすること

 以上が「チームビルディング」であると定義して進めていきます。

 アンガーマネジメントを「チームビルディング」に活用すると言われると、首をかしげる人もいるかもしれません。アンガーマネジメントは、「パワハラ撲滅」「いじめ・体罰防止」「イライラに振り回されたくない」といった負の問題を修復する効果を期待できるだけではないと、知っておいてほしいのです。「怒り」を「エネルギー」や「モチベーション」、または「パフォーマンス」といったプラスの力につなぐことも可能な「解決志向」の心理トレーニングでもあるのです。未来的・目的的な方向も併せ持つ考え方なのです。

 ではさっそく、チームにありがちなイライラ事例を一緒に考えてみましょう

・リーダーのAさんは、1週間前、部下のBさんに資料作成を指示した。その納期が明日に迫っているが、ここまで一度も進捗報告がない。
・そこで、Aさんは「資料作成は間に合っている?」と確認したところ、Bさんは「Cさんからも資料頼まれちゃって」と曖昧な返事。
・反射的にAさんは「まさか今頃になって間に合わないなんて言わないよな。どれだけ時間が経っているかわかっているのか?いつもこうだから任せられないんだよ。」とつい余計なことも含めてBさんに強く言ってしまった。
・するとBさんは、「間に合わせればいいんですよね」と素っ気ない返事をして部屋から出て行ってしまった。

 いかがですか?ギスギスしていますね。

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