「怒る自分」への対処法

職場での叱り方のコツ 「してほしいこと」を具体的に アンガ-マネジメントのノウハウ伝授(2)

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 <「なぜ」という理由を理解できるように伝える>

 最近、増えている相談として、若い世代が「なぜ」という理由や、「何のために」という目的が理解できないと自発的に動かなくなった、というものがあります。このような相談するきっかけとなった場面で、「期限は守ってね、こんなことは社会人として常識だから」というように、「当たり前」「常識」などの言葉を使っていないでしょうか。これらの言葉で「常識だと押し付けられた」「人として当たり前のことができていないと言われた」と感じ、本来分かってほしいはずの内容よりも、それらの言葉の方が印象に残ったという人もいます。

 「期限は守ってほしいんだ。次に引き継ぐ人の仕事のスタートを遅らせることになるから」というように、当たり前だと思うことでも理由も伝えるようにすると、「なぜ」叱られたのかを理解してもらいやすくなります。

 <「私」を発信源にしたI(アイ)メッセージで伝える>

 「あなたが~してくれればいいのに」「なぜ、あなたは~しないの!」というように、「あなた」から発信するYOUメッセージで伝えると、責められたと受け取られてしまうことがあります。

 「私は~してほしい」とIメッセージで伝えると、リクエストとして伝わりやすいです。「私」という主語は口に出さなくても、「私」を発信源にして伝えましょう。

 <人格攻撃や決めつけはNG>

 以上、伝え方についてポイントを紹介しましたが、叱る時や怒りを感じた時のNGワード・表現も合わせてご紹介します。

 <人格攻撃をする>

 例:「だらしない人間だ」「能力ないよね」「どうしようもない奴だ」

 <決めつけた表現>

 例:「いつも期限を守らない」「必ずミスをする」「絶対謝らないよね」

 <過去を引っ張り出す>

 例:「前もしたよね」「前からずっと言ってるけど」

 <「なぜ」で相手を責める>

 例:「なぜ報告をしなかった!」「なぜミスをしたんだ!」

 叱るときは、自分または組織の「~あるべき」「~するべき」が守ってもらえない時であるため、怒りが生じ、ついカッときて感情的になりがちです。怒りのピークは長くて6秒と言われているので、6秒をやり過ごすことも大切です。しかし、自分がどのような表現をしているか、NGワードは言っていないか、を書き留めて振り返ることもおすすめです。

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