「怒る自分」への対処法

職場での叱り方のコツ 「してほしいこと」を具体的に アンガ-マネジメントのノウハウ伝授(2)

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 上手な叱り方や、職場での怒り全般にどう対応するか。第2回は日本アンガーマネジメント協会の戸田久実理事に聞いた。

「叱る」ことに苦手意識を持つ人が多い

 冷静さや理性を求められる職場においても、怒りを感じることは多々あり、それらをどう扱ったらいいのか、どう表現したらいいのか、多くの相談を受けます。

 その中でもよく相談を受けるテーマの1つが「叱り方」についてです。

 特に「叱る」ことに対して苦手意識をもつ方が多いと感じます。

 なぜ苦手なのかと尋ねると、

「パワハラ問題に発展させたくない」

「部下に嫌われたくないし、反発されたくない」

「適切だと思う叱り方をされた経験がなく、上手に叱れる自信がない」

 などの回答が返ってきます。

 ついカッとして感情的になってしまった、というケースもありますが、こういった苦手意識から叱るべき時に抑えこんでしまいストレスになっている、という声もよく聞きます。

 叱ることは悪いことではありません。叱る目的は「相手の成長を願って、意識と行動を改善してもらうこと」です。そのためには、相手に「次からこうしてほしい」というリクエストを伝えることから始めましょう、とお伝えしています。

 では、どのように伝えればいいのでしょうか。

 ポイントは次の通りです。

 <具体的に「どうしてほしいのか」を伝える>

 「ちゃんと報告をして」「会議室には早めに集合して」「相手の立場に立った行動をして」「やる気を出せ」などの抽象的な表現をつかっていないでしょうか。このような曖昧で抽象的な表現で伝えると、その人その人で抱くイメージが違うため、共通認識にならず、相手に望む行動をしてもらえないことがあります。

 自分の当たり前と相手の当たり前は違うことがあります。

 「早めに集合」というのは、「資料に目を通してほしいから10分前には来てほしい」、「ちゃんと報告」というのは「5W2Hは漏らさずに、まずは結論から伝え、経過や意見はそのあと伝えてほしい」というように、「今後どうしてほしいのか」を具体的に伝えるということです。

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