長島聡の「和ノベーションで行こう!」

知恵を「見える化」して創造生産性を高めよう 第15回 古河建規SOLIZE取締役会長に聞く

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 日本型のイノベーション=「和ノベーション」を実現していくには何が必要か。ドイツ系戦略コンサルティングファーム、ローランド・ベルガーの長島聡社長が、圧倒的な熱量を持って未来に挑む担い手たちを紹介していくシリーズ。第15回はエンジニアリングサービスで製品開発の領域を変革してきたSOLIZE(ソライズ)の古河建規会長です。

判断を可視化して時間短縮

長島 古河さんとの出会いは「日本の強みを考える会」の勉強会で、名刺交換をしたことでした。その後、「ちえづくり~組織の知恵を活かすSOLIZEの革新手法~」(日経BP社)という書籍を読んで、面白いと感じて一緒に色々なことをやりたいですね、と提案して今回の対談にいたりました。

 テーマは「日本企業の創造生産性」です。特に、「人財」が価値のあることに使える時間をいかに捻出するか、捻出された時間でより価値のあることができるようにするか、の2点をお聞きします。まず、SOLIZEの前身のインクスから、どんなことを実現されたかをご説明願えますか。

古河 インクス時代は携帯電話の金型工場を立ち上げ、金型のリードタイムを通常45日かかっていたのを45時間へ短縮しました。私はリーダーとして、ものづくり大賞経済産業大臣賞を受賞しました。時間を短縮して24分の1を目指すといっても、すぐには実現できません。「45時間にするためには」と考えて、暗黙知を形式知化することと、形式知化したものをCADのソフトウエアと機械へのハードウエアに落とし込むことに取り組みました。具体的には人の「判断」に着目しました。携帯電話の金型を作る工程で1000個判断をしている、というふうに、作業を分析するのではなくて、判断を可視化し、分析するのです。そこにこだわってきました。

 その後、金型以外の領域でも、この改革を実施したいと様々な会社から頼まれました。10年以上たった今でも頼まれることが多々あり、改めて45時間のインパクトが大きかったのだなと感じています。

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