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米朝首脳会談、カギは「国交」の駆け引きか

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■朝鮮半島統一は韓国の「巻き込まれ型」

 --完全な非核化を保証する合意が実現するための条件は何でしょうか。

 「北朝鮮が一番欲しいのは米朝国交正常化と思います。朝鮮戦争の終戦宣言から平和協定まで進んだ後に、カギは米国が国交正常化をどこまで保証するかですね」

 今回の首脳会談は米朝双方にとっての「合格点」はどの地点でしょうか。

 「米国にとっては完全な非核化の保証、北朝鮮には米朝国交正常化への確信が得られることでしょう。次に日朝国交正常化も視野に入ってきます」

 --将来の朝鮮半島の統一に対しては影響があるのでしょうか

 「北朝鮮は文言では必ず『統一』を入れますが現実の路線は現状維持です。一方の文在寅政権も統一を宣伝していません。現在の段階で韓国側がアプローチすると南による吸収合併を意味するからです。どちらも統一政策を打ち出しにくい状況にあります。ただお互いの政府が国民の意識を管理できるかですね」

 --韓国の若者層は消極的と言われています。

 「ある意味自然な流れです。生まれた時には2つの国家に分断されていました。韓国の若者は北朝鮮の体制に共感は持てないでしょう。しかも就職難など厳しい状況にあり、統一費用などで自分を犠牲にしてまで一体化を促進したいとは思わないでしょう」

 「南北交流を進め、生活水準が近くなった時点で平和共存の形で統一を実現するというプランが理想的かもしれませんが、現実味は薄いです。現時点で一番リアリティーがあるのは、何らかの理由で北朝鮮の体制が崩壊し、いや応なしに合併せざるを得なくなる韓国の『巻き込まれ型』統一です」

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