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中国、半島外交の本音は「対米ファースト」

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 5月中にも行われる米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長との首脳会談へ向け、南北米の駆け引きが活発化する中、「第4の主役」である中国にも関心が高まっている。朝鮮戦争(1950~53年)に北朝鮮側で参戦した中国は、2日に王毅外相が訪朝する。中国現代史の斬新な研究で知られ「世界のパワーシフトとアジア」(花伝社)の編者である朱建栄・東洋学園大学教授が予想する半島情勢の展開からは、大陸・半島ビジネスのヒントがつかめそうだ。

■非核化の時期は2年後か4年後か

――朝鮮半島の南北首脳会談をどう見ましたか。

 「予想よりは大きな進展があったと判断しています。現時点で得られる情報から判断すると、時間稼ぎで無く北朝鮮も本格的な打開を模索しているのでしょう」

 ――準備が進んでいる米朝会談でポイントとなるのはどこでしょう。

 「やはり、非核化の具体的なタイムスケジュールをどこまで詰められるかです。米国は経済制裁停止などと組み合わせたワンパッケージで合意したいでしょうが、北朝鮮にとって非核化は唯一にして最大の取引カードです。段階的な解決を求めるでしょう」

 「段階的な合意でも時期の明示が焦点です。トランプ政権は今秋の中間選挙を念頭に2年以内の解決を目指したいでしょうが、北朝鮮は次の米大統領選挙をにらんで4年以内を主張する可能性があります。実際の核の除去、査察に必要な時間もあります」

 ――年内解決を目指す朝鮮戦争の終結問題では、中国は停戦協定にサインした当事者です。かつては「血盟」と表現された中朝関係も最近は冷却していました。

 「3月末の金委員長の訪中で、習近平・中国主席とは戦略的なテーマでは事前に協議することを決めました。北朝鮮は後ろ盾が欲しい、中国は万が一にでも『中国抜き』で事態が進展する危険性を排除できホッとしているという状況でしょう」

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