ビジネス書の目利きが選ぶ今月の3冊

GWにお薦め「リーダーの失敗学」3冊 橋本忠明「TOP POINT」編集長

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 政治や行政、地方自治の世界で、組織トップのミスが最近目につく。ビジネス書の世界にはリーダーの失敗を研究した書籍が多く、実は良書も多い。

 このシリーズは「ビジネス名著大全」の著者で、1987年からビジネス書に関する専門月刊誌「TOP POINT」を発行している橋本忠明氏が、多忙なビジネスパーソンにとって、今どうしても必要な3冊を紹介・解説します。

■「名経営者が、なぜ失敗するのか?」

 「名経営者が、なぜ失敗するのか?」(シドニー・フィンケルシュタイン著・日経BP社)は、有名企業の中で卓越した経営者と呼ばれるようなリーダーたちが犯した失敗を、日米欧、さらに韓国の有名企業の事例を分類し、失敗する原因を類型化して示している。

 著者は、名経営者の失敗の中心にあるものを「たいていの場合、盲点となっていた原因がある。その盲点とは、経営者のひどく歪んだ現状認識である」と断定している。その結果として大きな災いがもたらされると著者は指摘する。

 こうした失敗の中には「『賞味期限切れの答え』を信じ込む」というワナがある。これは過去には有効だったが、今では通用しないことを指す。一昔前は普通だったであろうやり取りが、今日では社会的にアウトなケースは少なくない。1年前に比べ周囲の環境が変わっているのに同じ対応を繰り返していては支持を得られないだろう。

 「スモールワールドの住人になる心理」というワナもある。自分の住む「狭い世界」は、多くの人が住む広い世界の常識とはかけ離れている、ということを忘れてしまい、自分の親しんだ組織の常識を広い世界にも当てはめようとして失敗する。「狭い世界」の常識は、広い世界では通用しないことをリーダーは改めて肝に銘じるべきだ。

■「ビジネスで失敗する人の10の法則」

 「ビジネスで失敗する人の10の法則」(ドナルド・キーオ著・日本経済新聞出版社)はコカ・コーラ社の元社長ドナルド・R・キーオ氏が、12年間の社長経験、全世界で事業展開してきた経験から、失敗する人の要因を「10の法則」にまとめたものだ。

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