御社の意思決定がダメな理由

企業を突然死に追いやる「4つの病」

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 最近、優良といわれる企業が意思決定を間違え、大きな損失を被ったり、事実上の倒産をしたりするケースがあります。まるで「突然死」を迎えたかのようですが、実はその「病状」はしばらく前から進行していたことがほとんどです。根岸正州、森沢徹の両氏による著書『御社の意思決定がダメな理由』ではこのように経営陣の責任、意思決定の誤りによって企業が立ち行かなくなる状態を「経営不全症候群(MDS:Management Dysfunctional Syndrome)」と呼んでいます。最終回では企業「突然死」の原因となるMDSを4つに分けて詳しく説明します。

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MDSを4つに分類する

 ここまで、MDSの引き金となる経営環境の変化について見てきた。ここで、MDSとは何かということについて、もう少しくわしく見ていきたい。MDSは4つの疾患からなる。

(1)症状1:認知疾患

 経営環境変化や社内の現状のトレンドを正しく認知できないという症状。

(2)症状2:分析疾患

 今後のトレンドや当社への影響、とり得る対策について分析ができていないという症状。

(3)症状3:判断疾患

 当社の今後のアクションについての判断について、さまざまなバイアスを受けて、偏った判断をしてしまうという症状。

(4)症状4:行動疾患(生活習慣病)

 普段の行動習慣として、認知や分析、判断系の疾患を助長するような行動をとってしまっているという症状。

 図表1にMDSの全体像を示す。4つの症状は、「認知→分析→判断→行動」というプロセスに分けられる。

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