現場力がみるみる上がる 実践なぜなぜ分析

現場のミスに潜んでいたマネジメントのミス マネジメント・ダイナミクス 小倉仁志 氏

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 前回の『なぜなぜ分析の"誤認逮捕"を防ぐコツ』では、ナゼナゼ社が顧客に納入した製品(設備)で「天板を取り付けるねじが4本中4本、全て無かった」というトラブルが発生し、なぜなぜ分析によって組み立て作業における再発防止策を導き出した。

 しかし、それで一件落着ではなかった。岸辺部長がたった1つの分析漏れを指摘しただけで、なぜなぜ分析は新しいステージに展開していった。管理者の視点から、ストーリー仕立てで「なぜなぜ分析のコツ」を解説する。

根本原因は管理職にあり、プライドを捨てて取り組め

 再び、ナゼナゼ社の工場にて。クレームの発端になった製品を出荷した職場の山辺課長が「これでクレーム対策は一件落着ですね」と言って、両手を伸ばす。今回のクレームに直接関係ない職場の川辺課長が続く。「おかげでオレの職場でも今回の総点検で自職場の問題点を見つけることができた。いつクレームが出てもおかしくない状態だったしな」

 2人の会話に相づちを打っていた品質管理課の海辺課長。安心し切っている2人に向かって、軽くくぎを刺す。「維持管理ができるかどうかはお2人さん次第だな」

 先ほどから3人の課長の会話を聞きながら、岸辺部長はじーっとクレーム発生職場のなぜなぜ分析に視線を落としていた。

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