デジタルトランスフォーメーションへの道

国交省がインスタで国内半島の振興に取り組んだ理由

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 次に、たくさんのアイデアを提案して周囲に聞かせたり、アイデアを実践したりして早めに周囲の反応をみるようにしています。実現が難しい場合は、すぐ方向を転換するのをためらいません。できるだけ、スタッフや関係者と意思疎通をしっかり行い、目的に向かって進んでいくということを心がけています。

大学生とインスタグラマーが共演した「半島のじかん2018」

 「半島のじかん2018 in Tokyo ~インスタグラマー×大学生による半島の宝探し~」は、観光を専攻する大学生と人気インスタグラマーが、半島地域へ実際に赴き、インスタの投稿などを通じて、半島の魅力を発信した事業の成果を共有する国土交通省のイベントである。2018年3月6日の跡見学園女子大学(東京・文京区)での同イベントに先駆けて、伊豆半島へは跡見女子学園の学生(3チーム)とインスタグラマーHikari氏が1月31日~2月1日に、房総半島へは東洋大学の学生(3チーム)とインスタグラマーYURIE氏が2月13日~14日にそれぞれ赴いた。

 イベントの冒頭では国交省の中島氏(半島振興室室長)が開催主旨を説明。「半島地域には条件が不利な面がありながら、豊かな自然などの魅力的な資源がある。それをPRする事業を行い、その成果を共有することが狙いです。冬の寒い時期でしたが、多くの魅力が発見できました」と話し、伊勢神宮と鳥羽駅周辺での事前調査でインスタグラマーのsorayuchi氏が撮影した作品について解説した。

 第1部では、跡見学園女子大学、並びに東洋大学の学生たちがそれぞれの投稿や制作したポスターについてのプレゼンテーションを実施した。

 まず、跡見学園女子大学の学生がプレゼンテーションを実施。自分たちの世代ではインスタが情報収集ツールになっており、インスタ映えする写真が若者への良いPRになることなどを訴えるとともに、各チームの投稿写真やポスター、龍宮窟や石廊崎をはじめとする伊豆半島の魅力を紹介した。跡見学園女子大学の学生に同行したインスタグラマーのHikari氏は6日のイベントには都合により欠席したが、同氏の作品紹介も行われた。
 次に、東洋大学の学生たちがプレゼンテーションを実施。同様に各チームの作品や撮影に赴いた現地のポイントについて解説した。撮影に際しての苦労、撮影した写真を選ぶ際に工夫した点、訪問した古民家といった房総半島の魅力などである。続いて学生と同行したインスタグラマーのYURIE氏が廃校を活用したシラハマ校舎の写真をはじめとする自身の作品について語った。

 第2部はトークセッションで、平日は東京に住みながら週末を家族とともに南房総で過ごす馬場未織氏(NPO法人南房総リパブリック理事長)、インスタグラマーのYURIE氏、大学生が参加した。まず、東京出身の馬場氏が週末を家族とともに南房総で過ごすようになったきっかけを紹介。普段の暮らしぶり、半島の魅力などを伝えたあと、馬場氏・YURIE氏・跡見学園女子大学並びに東洋大学の学生らが語り合った。

 「半島の宝探し」というこのイベントのテーマに関するトークでは、学生からは「自然のなかで素の自分になれる」「地域のつながりが強いイメージがあったが、意外に歓迎してくれ、地元の人と話すことができた」「180度以上の視界で海が見えて開放的で、冬を含めて1年中楽しめる」といったコメントがあった。YURIE氏が今回の学生たちの写真が、自然体を重視する最近の傾向を先取りしていると評価。馬場氏は、今回の作品には地元の人が地元の海といった観光資源に改めて気づくような視点があると話した。それらに加えて、来場者や指導教官も発言するなど会場では活発な情報共有が行われた。

キーワード:経営・企画、経営層、管理職、マーケティング、ソーシャルビジネス

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