デジタルトランスフォーメーションへの道

国交省がインスタで国内半島の振興に取り組んだ理由

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 また、学生に行ってもらう撮影場所を決める際には、天候も考慮しました。天気が晴れているほうが写真撮影には向いていますが、撮影に行く時期が冬です。私は新潟に赴任したことがあり日本海側には親しみもありましたが、晴天になる確率を考えて、伊豆半島と房総半島に決めました。

 ただし、伊勢神宮外宮と鳥羽駅周辺地域での事前調査は雨でしたが予想外の成果を得ています。予報で雨だとわかったときに延期も検討したほどですが、もう日程が余裕がないこともあり、予定通り実施してみると、インスタグラマーの人は傘などをうまく使った雨の日なりのすばらしい写真を撮影してくれ、思わぬ感動を得ることができました。

――期待した成果は今回得られましたか?

 伊豆半島では、県庁の人からガイドブックに載っていないが、よく外国人が来るカフェを紹介してもらっており、そこへ学生を案内したのですが、インスタグラマーの人がすばらしい写真を撮影しました。たまたま海岸に沿って並ぶ消波ブロックの1つに学生がすわったところ、それが絵になると思ったようで、インスタグラマーの方がほかの学生の人にも指示をして、1列に並ぶ消波ブロックに1人ずつすわって海を眺める写真ができました。

 予定していたことはすべて実行して、東京におけるイベントも来場者には大変好評でした。来場された方々へのアンケートを見ると「大学生による地域の魅力発見の取り組みは大変有効」との回答が73%に達しました。「SNSによる地域の魅力発信の取り組みは大変有効」という回答は83%にも達しています。ただ、これからはさらに多くの人に半島の魅力を周知できるようにしていきたいと思います。デジタルでどう情報発信をしていくのかはこれからも課題です。今回は成果として投稿写真を活用したポスターを選択しましたが、インスタグラムを含めたSNSやホームページなどにおける効果的な情報発信はますます必要になると思います。

――中島さんが日ごろお仕事をされるときに心がけていることは?

 今の日本は新しいことを次々に考えないといけない時代になったと思います。それには、自分からアイデアをどんどん出し、周りの人もアイデアを出してくれる雰囲気を作ることでしょう。自分自身に余裕がなくせっぱ詰まっているとアイデアは出せません。まず自分がテンパらないことで、周囲をリラックスさせるようにしています。山本五十六氏は「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」と言いましたが、自分がやってみせないと他人はついてこないという点は同感です。

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