現場力がみるみる上がる 実践なぜなぜ分析

本当にそれしかない?「チェックリスト」という安易な再発防止策 マネジメント・ダイナミクス 小倉仁志 氏

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 「実は見ていませんでした」とミツオさん。「今回『たまたま』見ていなかったのか、それとも『いつも』見ていなかったのか、どっちだ?」とナンデ課長。

 「いつもです」「何っ! 簡単に操作できる画面なのに、面倒だからやっていませんでしたなんて言わせないぞ。今度からは顧客履歴を印刷して、チェックを入れたうえで見積書に添付することにしよう。そうすれば必ず金額もチェックするから、今回のミスは防げそうだな」

 「それは金額の間違いに気づかなかったナンデ課長への対策にもなりますね」。チエさんの厳しい突っ込みからはナンデ課長さえも逃れられない。

安易に「チェックリスト作成」に向かうな

 人為的なミスの原因を掘り下げていくと、「チェックしなかった」という要因が頻繁に出てくることになる。しかし、チェックしなかったとなると、ミツオさんと同じように「チェックリストを作成する」という安易な再発防止策に持ち込んでしまいがちだ。

 確かに最低限のチェックリストは必要かもしれない。だが現場の第一線で働く人たちにとって、より実行しやすく、かつミスをできる限り抑え込める再発防止策を導けなければ、どんな対策も継続させるのは難しくなる。

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