FIN/SUM WEEK 2017 キーパーソンの思い

6人のキーパーソンが参加者のアイデアを刺激 FIN/SUM WEEK 2017 アイデア・キャンプ事前説明会

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地方創生の役割を担う地銀、フィンテックはこれから

NTTデータ 第二金融事業本部 第二バンキング事業部 戦略企画担当 BeSTA FinTech Lab 部長 松原久喜氏

――NTTデータは地方金融機関のシステム開発など地方で多くの実績があります。そうした視点から地方創生と地方銀行(地銀)の役割をご説明します。

NTTデータ 第二金融事業本部 第二バンキング事業部 戦略企画担当 BeSTA FinTech Lab 部長 松原久喜氏

NTTデータ 第二金融事業本部 第二バンキング事業部 戦略企画担当 BeSTA FinTech Lab 部長 松原久喜氏

 まず地銀とは何かを説明しましょう。金融機関には普通銀行(都市銀行・地銀)と信用金庫(信金)に分けられます。株式会社の普通銀行は株主利益を優先するのに対し、信金は地域の人が利用者(会員)になって、相互扶助を目的に地域社会の利益を優先します。都市銀行(都銀)と地銀の違いは、本店が大都市または地方都市にあるか、営業対象が全国または地域なのかです。銀行の役割は「金融仲介」「資金決済」「信用創造」が主な役割であり、預金・貸付・為替の業務が役割に対応した固有業務です。だが、債務保証や社債の募集・委託、手形引き受けなどの付随業務、銀行法に定めないクレジットカードなどの周辺業務、最近は投資信託や保険商品などの金融商品の販売も手がけるようになっています。

 では地方創生で地銀はどういう役割を果たすのでしょうか。それは大まかに「リレーションシップバンキング」ということです。金融機関と顧客が密接な関係を長く維持することで、顧客に関する情報を蓄積し、この情報を基に貸し出しなどの金融サービスを提供するビジネスモデルです。そして地域の付加価値を高めるため、地域の企業と企業などを結び付けるビジネスマッチング、新事業支援、企業の経営改善のためのコンサルティング、企業の事業を継承するための施策やM&A(合併・買収)などを実施しています。地銀の地方創生の取り組みとして、京都銀行のケースを資料に取り上げています。

 NTTデータは今年7月、ベンダーを特定しない標準バンキングアプリケーションの「BeSTA」(ベスタ)を利用する地銀やスタートアップ企業が自由に出入りできるオープンオフィス「BeSTA FinTech Lab」(ベスタ・フィンテック・ラボ)を東京・大手町にオープンしました。フィンテックが地銀で進んでいるかと聞かれれば、あまり進んでいないのが現状です。銀行業務のある部分をフィンテックで変革すると、他の部分に影響が出てくるなどが原因です。日本は地域でも金融サービスを提供するインフラがよくできていることもあるでしょう。でも、これからはフィンテックに取り組むスタートアップ企業と地銀との交流を活発にしていきたいと思っています。

参加した学生たちが熱心に質問、個別相談も実施

 各説明のあとでは、事前説明会に参加した学生たちから、さまざまな質問が寄せられた。最も関心を集めたのは仮想通貨ビットコインで、ビットコインの投機性の高さや取引所の機能、ビットコインに次ぐ有望な仮想通貨などで質問が相次いだ。また、スモールビジネスのバックオフィス最適化を目指すスタートアップ企業に対して、「IT化で仕事がなくなる人が出てくるのでは」との質問もあった。また、全説明が終わったあと、登壇者などとの個別相談も行われた。

個別相談の様子

個別相談の様子

<div Align="right">(日本経済新聞社 FIN/SUM事務局)</div>キーワード:経営層、管理職、経営、企画、経理、フィンテック、ICT、イノベーション

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