FIN/SUM WEEK 2017 キーパーソンの思い

6人のキーパーソンが参加者のアイデアを刺激 FIN/SUM WEEK 2017 アイデア・キャンプ事前説明会

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「地域を支える」を守り抜く

農林中央金庫 執行役員 デジタルイノベーション推進部長 荻野浩輝氏

――農林中金は、農業協同組合(JA)などとともにJAバンクを構成しています。JAバンクの個人貯金の国内シェアは約1割です。

農林中央金庫 執行役員 デジタルイノベーション推進部長 荻野浩輝氏

農林中央金庫 執行役員 デジタルイノベーション推進部長 荻野浩輝氏

 また、店舗数は全国に約8000店と、国内のメガバンク各行の約10倍の規模です。金融機関からみると、コスト面では店舗は少ない方がよいのですが、JAバンクとしては金融サービスを全国津々浦々にまで提供する使命を考えると、容易に撤退することはできません。

 農林中金は新規就農応援事業や農業経営者の育成支援など、地方創生に向けてさまざまな取り組みを実施しています。最近の取り組みとしては今年7月、農林中金内に「JAバンク資産形成推進部」を新設し、顧客である農業者の資産形成コンサルティングを始めました。農家の高齢化で遺産相続や後継者不足などの問題が深刻化しており、このまま放置していおくと地域そのものが崩壊しかねません。総合事業体としてのJAは現在でも地域の生活に不可欠なプラットフォームを提供しています。経済のデジタル化が進んだとしてもJAは地域と第1次産業を支えるプラットフォームであり続け、家族をつなぐ、世代をつなぐ仕組みを担っていくのが我々の使命だと考えています。

 先ほど、JAバンクは容易に店舗を減らすことはできないと申し上げました。どんなに過疎の地域でもあっても、金融サービスを通じて「地域を支える」というJAバンクの使命があるからです。しかし、固定した店舗でなく、移動店舗でも金融サービスは提供できるかもしれない。またフィンテックを使って地域の高齢農業者が店舗と同等のサービスを受けられるようになるかもしれない。地域を支えるという視点からのアイデアを期待します。

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