REG/SUM キーパーソンに聞く

リーガルテックで日本に眠るアイデアを掘り起こす ゴールドアイピー代表取締役社長の白坂一氏に聞く

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人間とAIが協力する「共創」めざす

――最近、各方面でAIへの関心が急速に高まっています。知財・特許分野でAIとの出会いは何がきっかけだったのでしょうか。

 11年に事務所を設立して独立してから、韓国の企業や業界の特許戦略をみる機会があった。韓国企業はAIを使って米国の知財・特許を評価する方法を進めており、非常に参考になった。同じころ、米国で特許に関係するデータを訴訟向けに自動的に分析するシステムが開発され、リーガルの分野でもAIが注目されると強く感じた。

 自分の経験からみて、研究室時代の03年ごろに画像認識のAIは存在していたが、ここ数年で言語解析技術が急速に発達したことで、AIが本格的に社会に浸透できる段階に入ったとみている。

――AIでリーガルテックはどう変わっていくのでしょうか。

 実は、知財・特許とAIは相性が良い。特許庁の膨大なデータをAIで分析できれば、いろいろな活用法が考えられる。実際に、特許庁のデータをAIが分析し、審査官の判断を学習することで、そのアイデアの特許出願が可能かどうかのシステム構築を進めている。AIに小説を書かせたり、音楽を作らせたりする試みがあるが、これはAIに新しい発明、特許を考えさせる世界でも初めての仕組みだ。

 もちろん、新しいアイデアの基礎は人間がやらなければならないが、国内、とりわけ中小企業には特許に匹敵する多くのアイデアが眠っている。まさに金脈と言っていい。そうしたアイデアとAIを組み合わせて「共創」することで、日本の知財・特許事情はがらりと変わるはずだ。

(松藤政司)

キーワード:経営層、管理職、経営、企画、経理、AI、ICT、イノベーション

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