IoTへの挑戦、成長軌道へ

新事業開発の失敗は「じゃまオジ」が原因? 三菱総合研究所 大川真史 氏

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 新規事業/新サービスの開発にかかわる50代以上の皆さん、もし自分たちが開発のスピードを鈍らせたり、議論をあらぬ方向にミスリードしたりする「じゃまオジ」かもしれないとしたら、どう思われるだろうか。特に、第4次産業革命と密接な関係にあるIoT(モノのインターネット)が絡んだ新規事業/新サービス開発の現場では、「じゃまオジ」の存在が目立つという。

 「じゃまオジ」とは、無意識のうちに自分の「思考の枠」(主に「経験」から生まれる思い込み)の中でしか物事を考えられず、その枠外に出現したIoTやAI(人工知能)といった第4次産業革命時代のイノベーションについていけない「じゃまなオジサン」を指す。調査結果などから、特に50代、60代にその傾向がある――。三菱総合研究所 主任研究員の大川真史氏はこう説明する。

 こういう人たちに、IoTが絡む新規事業/新サービスのマネジメントを任せたり、レビューをしてもらったりすると、筋の良いアイデアや企画があってもその価値を理解できず、「最大の抵抗者」になりうるそうだ。少し大げさな表現かもしれないが、「じゃまオジ vs. デジタルネイティブ」という構図もうっすら見えてくる。

 第4次産業革命やIoTの波に乗り遅れてはいけないが、そのために乗り越えるべき課題もある。数々のIoTプロジェクトを手がけてきた三菱総研の大川氏は、新規事業/新サービス開発のマネジメント方法をがらっと変える必要があると説く。そのポイントは、大きく分けて5つある。主としてIoTサービス開発にかかわる話だが、その多くはIoTを使わない新規事業/新サービスの開発にも共通する。

【ポイント(1)】「競争力を生むものが変わった」ことを意識すべき

 これから新規事業/新サービスを検討する際は、あらゆる産業にサービス化とデジタル化の波がしのび寄る中で「競争力を生み出すものが変わった」という点に着目する必要があるという。新規事業/新サービスの開発がうまく行かない、大きな理由の1つである。

 これは特に製造業が意識すべきポイントだ。大川氏は、「今、顧客やユーザーが求めているものは、モノそのものよりも、そこに付加されたサービスの価値へと移ってきている」と話す。そこに対応できるかどうかは、多くの場合、ビジネスモデルや利益率の優劣を決めることにもなる。

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