テクノロジーリポート

なぜCESでフレンチテックはひときわ輝いたのか フランス勢はスタートアップコーナーの約5分の1を占めるも日本勢は存在感薄く

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 米ラスベガスで1月に開催された世界最大級の民生技術見本市「CES」。従来の家電やコンピューターに加え、ここ数年は自動車などの大企業の活躍が伝えられる。実はスタートアップ企業にとっても重要なイベントとなっている。ハードウエア系を中心に、世界からさまざまな業態のスタートアップ企業が多数集まり、新製品や新サービスを披露した。日本からも複数のスタートアップが参加した。

フランス勢、美容やペットで目立つ

 ラスベガスの目抜き通りスプリットに面した大型ホテルの1つヴェネチアンに隣接する展示会場サンズエキスポ。その1階部分の大半を占めるスタートアップコーナー「エウレカパーク」の5分の1程度のスペースはフランスのスタートアップを象徴する赤いニワトリのマークに覆われていた。

 ここ1~2年、世界のスタートアップシーンを席巻していると言われるフランス勢。「フレンチテック」という分かりやすい"看板"を掲げ、世界各国に自国のスタートアップを送り込んでいる。マクロン大統領肝煎りのプロジェクトで、経済担当閣僚だった時期にマクロン氏自ら引率して日本を訪れたこともある。今年のCESでも主役はフランス勢だった。

 フレンチテックの展示で目立ったのは、美容やペットなど生活に密着した分野だった。

 カムトイ(CAMTOY、パリ)は、世界最大級と称されるインキュベーション施設「スタシオンF」に入居するフランスの有力スタートアップの1社だ。CESで展示したのは、ペットの犬の仲間になるロボット「ライカ」(Laika)。ネットワークに接続されており、飼い主は遠隔地からでもペットの様子を確認することもできる。サミー・ウルド・カドゥール共同創業者は「ペットのストレスを減らし、生活を改善できる」と効果を説明する。カムトイはこの製品で、CESのイノベーションアワードを受賞した。

 ロミーパリ(パリ)は、個人個人の時々の肌の状態に応じたスキンケア化粧品を自宅で調合できる装置や化粧品材料を販売する。ビューティーテックと呼ばれる美容分野の最新サービスだ。

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