ダイバーシティーマーケティングの時代

インバウンド市場は「モノ・コト横断」で攻略する アクセンチュア 製造・流通本部 秦純子氏、高木研太郎氏

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 円高の是正、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)や東南アジア諸国連合(ASEAN)の成長などを背景に、インバウンド(訪日観光)市場が拡大し、ニュースなどで「インバウンド」という言葉をよく聞くようになった。実際、国内の観光地では多数の訪日外国人を目にするようになっている。

 訪日外国人観光客数の急増は政府統計によっても裏付けられる。政府は以前、2020年の東京オリンピックイヤーに年間2000万人という目標を掲げていたが、下のグラフでわかるように2016年の時点で同2404万人(※1)に達し、目標を上回った。2016年3月、政府は2020年の目標を同4000万人へと上方修正している。

(※1)出所:日本政府観光局(JNTO)

(※2)出所:観光庁「訪日外国人消費動向調査」を基にアクセンチュア作成

 このように、想像をはるかに上回るペースで増加した訪日外国人観光客により、「特需」と呼べる現象が起きていることはよく知られている通りだ。2014年から2015年にかけて、中国人を中心とした"爆買い"に代表されるようなモノの消費が盛んになり、小売業をはじめとする国内企業はその大きな恩恵を受けた。下のグラフにあるように、訪日外国人旅行消費額に占める買い物代は、2014年の35.2%から2015年の41.8%へと6.6ポイント増えた。

<FONTBOLD />訪日外国人旅行消費額の費目別構成比</FONTBOLD>(※3)

訪日外国人旅行消費額の費目別構成比(※3)

(※3)観光庁「訪日外国人消費動向調査」を基にアクセンチュア作成