ダイバーシティーマーケティングの時代

地方創生を民間の力で活性化、カギは事業構想と人のつながり プロジェクトデザイナー古田秘馬氏と対談 アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 秦純子氏、高木研太郎氏

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 本連載第2回の『マスの手法は通じない、大手企業の地域密着を阻む壁』を受けて、今回はアクセンチュア戦略コンサルティング本部の秦純子氏とプロジェクトデザイナー古田秘馬氏による対談を行った。古田氏が手掛ける「地域ビジネスづくり」の事業構想方法やプロジェクト運営の勘所を紹介しつつ、都会偏重のマーケティングとは異なる地域密着を目指したダイバーシティーマーケティングに取り組む際のヒントを明らかにしていきたい。

 私が最初に古田秘馬さんの名前をお聞きしたのは、福島県の会津でした。東日本大震災のあと、震災復興にかかわるアクセンチュアのプロジェクトの一環として、会津大学で人材教育に携わっていたときです。あのとき古田さんは地域プロデューサーとして、いろいろな人をつなげるようなことをされていたと記憶しています。

 そのほかにも古田さんは「丸の内朝大学」とか「六本木農園」などいろいろなお仕事を手掛けていらっしゃいます。改めてお聞きしますが、古田さんのお仕事とは一体どのようなお仕事なのでしょうか。

古田 僕は僕の仕事を「プロジェクトデザイン」と表現しています。「世の中を変えるとか、世の中の仕組みを変えるためのプロジェクトをつくる」ということです。もちろんビジネスではありますが、必ずしもビジネスありきではなく世の中を変えるということにこだわっています。

 たとえば丸の内朝大学(※)だったら、「朝の通勤ラッシュを楽しくできないか」というような問題意識から始まり、コンセプトをまとめ、企業と一緒に事業化しました。

(※)東京駅前周辺地区にある会議室やカフェなどを会場に、朝7時15分から始まる各種の教養講座。2015年度秋学期は12会場で30クラス開講。

通勤ラッシュと同じ「満員電車」なのに、なぜ楽しそう?

 最初は、通勤ラッシュを変えるのなら、女性専用車とかではなくて、ヨガ列車やサザンオールスターズの曲がずっと流れているサザン列車があったら面白いかもしれない、などと話していました。しかし、もともと通勤ラッシュの何が問題なのかと考えたときに、ディズニーランドに行く満員列車はすごく和気あいあいしているわけです。帰りの電車が込んでいても、そうです。

 確かにお土産を持って楽しそうに乗っています(笑)

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