都道府県格差

国民総幸福量(GNH)にも表れない実感は? 橘木 俊詔 氏、造事務所

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 反対に、客観的データでは下位にランキングされることの多かった近畿、四国の府県が、主観的幸福度では上位にきています。

 どれだけ客観的なデータが幸福を示していても、実際に暮らしている人たちが幸福を実感していなければ、それは幸福とはいえないでしょう。そういう意味で、なにを幸福と感じるかは十人十色であり、まさに幸福は主観的なものだといえます。

 ですが、だからといって客観的なデータが完全に無意味ということではありません。各種の客観データを正確に把握することで、逆説的に「自分にとって、なにが一番幸福なのか」を考えることができるのです。

 最後に、もう一度くり返しましょう。本稿では、あなた自身にとっての「幸福」を知るきっかけ、またその切り口を提示するために客観的なデータを列挙しました。その活用の仕方については、幸福を追求するあなた自身に委ねたいと思います。

橘木 俊詔 監修、造事務所 編著 『都道府県格差』(日本経済新聞出版社、2017年)、「終論 あたなにとって『幸福』とはなにか」から
橘木 俊詔(たちばなき としあき)
京都大学名誉教授

1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学卒業、大阪大学大学院修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D)。京都大学経済学部教授、同志社大学経済学部教授を経て、京都女子大学客員教授。
造事務所(ぞうじむしょ)
歴史・文化・宗教に造詣が深く、雑学をはじめ、生活実用まで幅広いジャンルの単行本の編集・執筆を行なう。

キーワード:経営、マーケティング、企画、管理職

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