都道府県格差

国民総幸福量(GNH)にも表れない実感は? 橘木 俊詔 氏、造事務所

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 GNHは、ブータン国内では1970年代から提唱されていましたが、世界的に広く知られるようになったのは21世紀に入ってからのことです。

 2005年の調査では国民の97パーセントが「自分は幸福である」と感じているという結果が出たこともあり、ブータンは「幸福の国」として国際的な注目を集めるようになりました。日本でもブータン・ブームが起こったことは記憶に新しいでしょう。

 やがて国連も「幸福度」という概念に関心を持つようになり、2012年から毎年3月20日を「世界幸福デー」と定めました。さらに、同年から国連の調査による「世界幸福度報告書(世界幸福度ランキング)」も発表されるようになりました。

日本の幸福度は世界で51位?

 2017年3月20日に発表された、最新の「世界幸福度ランキング」における上位10カ国は次のようになっています。1位・ノルウェー、2位・デンマーク、3位・アイスランド、4位・スイス、5位・フィンランド、6位・オランダ、7位・カナダ、8位・ニュージーランド、9位・オーストラリア、10位・スウェーデン。

 じつはブータンは、上位に入っていません。これは、ブータンと国連のものでは調査項目が、かなり異なるためです。国連のほうでは、「人口あたりのGDP」「社会的支援」「健康な平均寿命」「人生の選択をする自由」「性の平等性」「社会の腐敗度」などをポイント化し、ランキングにしています。ようするに、西洋的な価値観に重きが置かれているため、北欧を中心にした欧米諸国が上位を独占する結果となっているのです。

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