都道府県格差

なぜ?幸福度1位の都道府県は福井県 橘木 俊詔 氏、造事務所

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 そして、これら各種の指標をあわせたとき、福井県は総合で幸福度1位の県となります。

 しかも先にも述べたように、これは2016年度のことだけではありません。幸福度を測ったランキングで、福井県はつねに首位の座を保っているのです。

県民性と幸福の関係

 福井県の幸福度が高いことには、当然ながら、なにか理由があるはずです。ひとつ言えるのは、昔から福井県民は勤勉で働き者といわれてきたこと。そんな県民性が現在も確実に反映されているのかもしれません。

 事実、各指標が示すものをみたとき、福井県でもっとも特筆すべき点は、人材育成から仕事面まで一貫して充実した環境が整っているということでしょう。

 別の言い方をすれば、「教育(入口)」と「雇用(出口)」の両面が安定しているということになります。これは、他の都道府県にはなかなかない特徴です。また、「幸福」というものを考えたとき、外せない要素であることは間違いないでしょう。

 もしかしたら、福井県は多くの都道府県にとって今後目指すべきモデル・ケースになり得るかもしれません。というわけで、次回以降、福井県がいかに「幸福」なのかということについて、さまざまな角度から、より詳細に分析してみたいと思います。

橘木 俊詔 監修、造事務所 編著 『都道府県格差』(日本経済新聞出版社、2017年)、「はじめに」「序論 幸福の地域格差はどこから生まれるか」から
橘木 俊詔(たちばなき としあき)
京都大学名誉教授

1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学卒業、大阪大学大学院修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D)。京都大学経済学部教授、同志社大学経済学部教授を経て、京都女子大学客員教授。
造事務所(ぞうじむしょ)
歴史・文化・宗教に造詣が深く、雑学をはじめ、生活実用まで幅広いジャンルの単行本の編集・執筆を行なう。

キーワード:経営、マーケティング、企画、管理職

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