激化する採用戦線 中小企業の戦い方

どうする内定辞退 間違った手法をしていませんか 採用コンサルタント 谷出正直

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 そもそも、「ブラック企業」とは何でしょうか。厚生労働省は今年5月、違法な長時間労働をさせていたとして千葉市の企業の実名を公表した上で、是正勧告書を交付しました。また、「ブラック企業について定義していない」と前置きしたうえで、ブラック企業の一般的な特徴を下記のように記しています。

(1)労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す

(2)賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い

(3)このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

そういった「ブラック企業」は、社会的に問題がありますので改善が求められます。

 一方、学生が考える「ブラック企業」には、

(1)残業そのものがあること

(2)会社主催の飲み会に参加させられること

(3)十分な教育や福利厚生がないこと

(4)選考時に圧迫面接をされること

 などがあります。それらが中小企業に多くみられるのではないか、というなんとなくのイメージで判断している可能性があります。採用担当者は、学生がある意味偏った「アンテナ」を持っていることを自覚し、それらの情報を正しく解釈する力を伝えなければなりません。

「就活と結婚は同じ」

 私がよく中小企業の担当者に話す例え話で、「就活と結婚は同じ」ということがあります。企業(人)の中から初めから内定辞退や早期退社、すなわち離婚されないようにどうするかを考えるのではなく、「入社後にこんな未来をともに目指したいので、一緒にこうしよう」という未来をともに描き、擦り合わせることが大切だということです。離婚されたくないから豪華なプレゼントを用意したり、何度も電話をかけたりすれば相手は離れていきますよね。

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