激化する採用戦線 中小企業の戦い方

エントリーシートに「志望動機」いりますか? 採用コンサルタント 谷出正直

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 卒業した高校と通っている大学を比較し、偏差値が低いのに高い大学に行っているな、とか、反対もしかり。面接時に、今の大学へ入学した理由、選んだ根拠を面接で確認することで、学生の考え方や価値観を知ることもできます。

「志望動機」聞かないで

 面接でよくありがちな質問が「志望動機」です。私は、志望動機なんて最もいらない質問だと思います。本当にいるでしょうか?もしあなたが学生なら、名前もあまり知らない中小企業の何を知っているでしょうか。事業内容から、業界はわかるかもしれません。

 中小企業において、同業他社との違いは把握しにくいものです。説明会で、1~2時間、聞いたくらいで、その会社のことを本当に理解できるとは思えません。そんな、相手のことを知らない人が言う志望動機なんて、あてにならないんじゃないでしょうか。実際、経営者の方とお話をすると、面接で、みんな同じようなことを言っていて、それぞれの個性が見えない、という意見が出てきます。

 あえていうなら、業界や職種全体に関する質問をしたほうがベターです。ITのエンジニアがどんな仕事をするのか、営業を希望しているが、どうもとりあえず営業って言っているな、などです。知らないまま受けるとギャップが生まれる可能性があるからです。

「ガクチカ」は小中学校時代を聞け!

 もうひとつ、ありがちな失敗は「学生時代に力を入れたこと」、学生のなかで「ガクチカ」と呼ばれる項目でおこります。大学時代にやってきたことは、就職本によるマニュアルが多くあることもあり、うまく見せようと思えばうまく見せられてしまい、どうも実態が見えづらいのです。

 私がよくやっていたのは、小学校から順番に印象に残ったことを教えてください、という質問です。小学校など小さい時は、無意識に判断をしていることが多い。例えば、小学生のころ、一番印象に残っているのはサッカー、という学生がいたとします。小学生のころサッカーをする学生が数多くいますが、サッカーを始めたきっかけや継続できた理由、サッカーを通じて学んだこと、今の生活につながっていること、などは学生によって異なります。それらを聞いていくと、本人が無意識下で行動につなげている価値観や考え方、性格を把握することができます。実績や事実を聞き、その解釈を聞くことが大切です。

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