激化する採用戦線 中小企業の戦い方

エントリー数追う採用活動、もうやめませんか? 採用コンサルタント 谷出正直

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

五角形でエース人材のスキルを示せ

 「どんな人材がほしいのか」。しぼりこむ方法は2つあります。1つ目は「絶対採らない」という人物像を決める。「こういう人を採りたい」という像を描くと、「主体性があってコミュニケーション能力があって気が利いて明るくて元気な」という、超人のような人物像ができあがります。だから逆に、「ネガティブリスト」を作るのは有効な方法です。

求める人物像のイメージの作り方

 2つ目は、社員のなかで組織をリードする何人かのエース人材を、能力に応じて分解してみることです。「主体性」「チームワーク」「コミュニケーション能力」など、自社で必要と考える要素を5項目程度で五角形を作り、それぞれについて10点満点で点数をつける。その点数の総和を基準にして、どんな人をとりたいか考えるのです。

 全部満点の超人はとれないので、総合点を同じにするかわりに、能力の優先順位を考える。五角形の形を変えることはできますが、総合点は企業の器で決まってしまいます。「コミュニケーション能力優先」ならほかの要素が低くても多少は目をつぶり、総合点を考慮します。

 「会社を成長させたい」、そう考えて総合点を大きくするのは、会社の方向性も左右する重要なことです。総合点が今より1.1倍の人をとるため、いかに会社として努力するかを会社として考えながら、方針を考える。中身がないのに人はきてくれません。

社員の協力をあおぐ

 「コネ(社員からの紹介)」「社員の協力」も大きな力です。社員には、母校にいってもらい、教授や就職課に相談してもらったり、体育会出身の社員がいれば、OBとして声をかけてもらったりする。中小企業こそ、社員を巻き込みながら行っていくことが重要です。

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。