この時代を乗り切るワークスタイル改革

「残業ゼロ」の向こう側にあった本当の働きやすさ ランクアップ 代表取締役 岩崎裕美子 氏

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

 以前の私は、対外的な資料について、文字の大きさから色にまで口を出していたんですね。今は、社員のやる気をそぐようなことはしません。長期的な視点で見れば、社員が気持ちよく働いてくれるほうが、私が口を出すよりも会社としてはプラスなのです。それに気づくのに、ずいぶん時間がかかりました。

――社員のモチベーションを維持するためには、「仕事を任せる」ことが重要なのですね。

 「会社に貢献したいと思わない」という社員からの不満は、やる気の裏返しです。「9時から17時30分まで会社にいれば、仕事がなくてもお金がもらえてラッキー」という社員から不満は上がってきません。今は私がいなくても、以前と同じだけの売り上げを上げている。これは大きいことです。

 「挑戦」という価値観を共有して以降、社員からも様々な業務効率化の改善提案がありました。例えば、先ほどの「社内資料はつくり込まない」だけでなく、「会議は30分以内で終わらせる」「社内メールでは『お疲れ様です』と書かない」「企画段階で関係各部署にヒアリングをし、致命的な問題を事前に把握する」など、いずれも社員が自分達の業務を見直し、改善策を考えたからこそ出てきた提案です。これが業務の効率化を一層進めることにつながりました。

――今後の目標を教えてください。

 ランクアップで掲げる大きな目標は、「女性が幸せになること」です。今後は化粧品事業だけでなく、女性を応援するような別事業で忙しい女性を応援していきたい。

 ランクアップは小さな会社ですが、「残業ゼロ」の働き方に関心を持っていただいています。多くの中小企業の経営者は、「残業なしで売り上げを増やすなんて、自社では無理」と考えているでしょう。しかし、従来の仕事のやり方を見直し、社員を信頼して仕事を任せれば、「長時間労働をしなくても売り上げと社員のモチベーションは上がる」のです。将来的には、ランクアップを社会に対して影響を与えられるような働き方をする会社に成長させたいと考えています。

キーワード:経営、企画、営業、経営層、管理職、マーケティング、人材、研修、働き方改革

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。