転職に向いている人 転職してはいけない人

「選職行動が上振れする人」は転職に向かない 黒田真行

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 では、そんな事態を避けるためにどうすればいいのか?

 1つは自己評価をできるだけ客観的にすること。ギャップを減らしていく方法があります。例えば、「自分はどう感じた」「自分はどう考えた」という事実をいったんひとごとのように捉え、「このように感じたり、考えたりした自分という人間は、なぜそのように感じ、考えたのか」という自問を繰り返し、過去の成功体験や失敗体験、幼いころのトラウマや環境、新人時代の上司の影響など、自分自身の思考がどんなバイアス、傾向、パターンを持っているのかをつかむことで自他評価のギャップを埋める方法です。

勢いで会社を辞めるな! 評価不満型転職の落とし穴

 「社長直下で営業推進の責任者として5年間、大プロジェクトの評価制度の再構築ができた矢先で、関西支社の営業マネジャーに異動、2年で本社に戻るはずがなかなか後任がいないと言われてずるずる3年目に入ってしまった。そろそろ帰りたいがまったく動きがないので転職を検討している」(43歳・産業機械商社・東京)

 「新規事業の自社プロダクトのプロジェクトマネジメントを任されていたが、当初の期限より前に突然、結果が出ないという理由ではずされた。営業課長の仕事が嫌ではないが、理不尽な対応に悔しさというか、会社の意思決定を信じられなくなった」(41歳・情報システム会社・神奈川)

 これらは「評価不満型」転職の典型的事例です。

 役職定年を含む降格や、望まない人事異動、あるいは納得できない人事考課など、ある日突然、「自分はこれだけやってきたのに、なぜ会社は評価してくれないのか?」という事態が起こる。何度かのみ込もうとしても、どうしても自己評価とのズレが解消しなかった瞬間、静かな怒りが会社を去る決断に火をつけるというケースです。会社と自分の評価のズレは20代の頃から何度も経験し、そのたびにのみ込んで収めてきたはずなのですが、心の沸点を超えた瞬間に収めきれなくなり、アクションが始まります。

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