グローバル競争を勝ち抜く組織・人事

トップの決断支えるCFO、グローバル化で役割重く 米マーサー シニア・パートナー、CFO ヘレン・シャン氏

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――やはり、自分で自分の壁をこわすことが大事ということでしょうか。

 個人だけが努力すればよいと言いたいのではありません。もちろん、個人が意識を変えていく必要はありますが、同時に組織のさまざまな支援が不可欠です。特に、男性がリーダーの場合、女性を登用することが正しい道であると信じて、彼女たちが直面するバリアーを一緒に崩していってほしいと思います。

周りに補完してくれる人材を置く

 日本では女性の管理職は少なく、男性の意識を変えることが一層重要となるでしょう。女性の登用は男女平等の立場からも、そしてビジネスの観点からも正しいと信じて進めていくべきです。日本企業がグローバル競争の下で競争力を高めていくには、成功した他の国のように、今の状況を変えていくしかないのではないでしょうか。

 米国も決して進んでいるとは言えません。ダイバーシティーについても様々な議論があります。私自身は、肌の色や出身地、学歴や性別などの多様性よりも、どんな経験をし、どんな考えを持ち、人生にどんな価値を見いだすかといった多様性を重視する方が、組織の創造性をより高めるのではないかと考えています。

――最後に、業務の成果を高める方法や、今後のキャリアパスについてお聞かせください。

 成果を出すために簡単なのは長時間働くことですが、ずっと続けるには無理があります。継続して成果を出し続けるには、自分のスキルを補完してくれる優秀な人、性格や考え方の異なる人を周りに集めて、チームとしてパフォーマンスを上げることが効率的だと考えています。自分に何の知識やスキルが足りないのかを認識すること、考え方の多様性を積極的に受け入れることも大切なことでしょう。

 また、これはある人からのアドバイスですが、自分の達成したいことを優先順位の高い順に5つ書き出して、毎日あるいは定期的に点検することも実行しています。仕事だけでなく個人的な事柄も含め、日々自分が時間を費やしていることがそれらの目標達成に役立つことなのか、そうでなければ、目標には近づいていないということになります。自分の時間の使い方を見直すことは、自分を律するという意味でも重要です。

 キャリアプランは、これまであまり意識してきませんでした。比較的、運に恵まれてきたと思います。基本的には、今担当している業務をより効率的にできるよう心がけています。今後何をやるかは決めていませんが、できればさらに付加価値の高い仕事、たとえば企業のオーナーになるとか、上場企業の幹部として株主などのステークホルダーに対する直接的な責任を負うなど、より幅広い観点からビジネスにかかわるといったことに挑戦してみたいですね。

キーワード:経営、企画、経理、経営層、管理職、人事、人材、グローバル化、研修、AI、働き方改革

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