経営トップのための"法律オンチ"脱却講座

ケース18:ノーアクションレターを使ってうまいこと攻めろ! 弁護士・ニューヨーク州弁護士 畑中 鉄丸 氏

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今回の経営者・手川社長への処方箋

 社長、将来の刑事弁護を想定して相談するなんて、やめてください。是非とも、ノーアクションレターを活用して、安全かつスムーズに、話を前に進めましょう。

 といいますか、厚労省のウェブサイトを見たら、すでに、この種の照会事例が出てませんか。ほらほら、あるじゃないですか。これを前提に、考えればいいことです。

 あと、タトゥーとかは、さすがに危なくないですか。もし失敗したら、警察沙汰ですよ。公安委員会もノーアクションレター制度を導入していますが、やはり犯罪スキームの手助けとならないような配慮から、一定の法令分野しか受け付けていませんし、入れ墨を行う行為は、たとえお客さんの同意があっても違法性阻却されず、犯罪成立するというのが伝統的な刑法解釈です。

 まあ、法令解釈で明らかに判明できるようなものは、私に聞いてもらえれば大丈夫です。すでに公開されているノーアクションレターを参考に、また、明らかにリスクの高いものは自己判断で控えるような形で、無理せず、やってみられたらどうでしょうか。

 いずれにせよ、この種の「裏ワザ」は覚えておいてください。世の中、大事なことほど、一般に知られていないことが多いですから。

 とにかく、犯罪者になってもチャレンジする、なんて無駄に悲壮なメンタリティは要りませんので、もっと楽しく、お客さんや社会が求める商売に励んでください。

畑中 鉄丸(はたなか てつまる)
弁護士・ニューヨーク州弁護士。東京大学法学部在学中に司法試験(日本)及び国家公務員試験1種に各合格。新日本製鉄勤務等を経て、弁護士登録し、1998年に渡米。ペンシルバニア大ロースクール(修士課程)留学、ニューヨーク州司法試験合格後、Kirkland&Ellis法律事務所勤務等を経て、弁護士法人畑中鐵丸法律事務所を設立し、現在に至る。多数の企業・医療機関・学校法人等の顧問弁護士を務めるほか、日本弁護士連合会債権回収に関する委員会(サービサー委員会)委員長、日本商品先物取引協会あっせん・調停委員、一般社団法人ニューメディアリスク協会理事、子ども安全学会理事長等を歴任。著書は「企業法務バイブル」シリーズ(弘文堂)、「戦略的コンプライアンス経営」(弘文堂)、「ビジネス契約実務大全」(企業研究会、分担執筆)、「法律オンチが会社を滅ぼす」(東洋経済新報社)、「こんな法務じゃ会社がつぶれる」「生兵法務は大怪我のもと!」(第一法規)、「ヤヴァイ会社の死亡フラグ10」(経世出版)等多数。最新刊は「こんな法務じゃ会社があぶない」(2006年4月、第一法規)。

キーワード:経営、マーケティング、グローバル化、働き方改革、人材、イノベーション、経営層

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