調べるチカラ 「情報洪水」を泳ぎ切る技術

海外業界動向、政府統計はレファレンスサイトが便利 イーパテント 代表取締役 知財情報コンサルタント 野崎篤志

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

(1)レファレンス協同データベース

 1つめは、レファレンス協同データベースです。このレファレンス協同データベースは国立国会図書館と全国の図書館が共同で構築している調べ物のための検索サービスです。

図表2 レファレンス協同データベース

 レファレンス協同データベースでは、検索キーワードに対する事例(質問に対する回答)、調べ方のマニュアルなどを探すことができます。以下は、大阪市立中央図書館が提供している「スマートフォンのメーカー別の国内シェアの割合が知りたい。」という質問に対するレファレンス事例です。


●質問(Question)
 スマートフォンのメーカー別の国内シェアの割合が知りたい。

●回答(Answer)

 『情報メディア白書=A Research for Information and Media Society 2012』(電通総研/編 ダイヤモンド社、2012.1)p.163に「スマートフォンメーカー別国内出荷台数シェア〈2010年度〉」の表があります。Appleが37.8%、シャープが24.3%、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが9.8%、Samsungが9.0%、その他が19.1%となっています。

●回答プロセス(Answering process)

 当館書誌検索でタイトル"スマートフォン×市場"で検索しましたが、情報が見つかりそうな資料の所蔵がありませんでした。そこで、当館の調査研究コーナーの資料で情報関係の白書を見ることにしました。まず、『情報化白書 2012』(日本情報経済社会推進協会/編集 翔泳社、2011.11)を調べましたが、見当たりませんでした。次に『情報メディア白書=A Research for Information and Media Society 2012』(電通総研/編 ダイヤモンド社、2012.1)を調べたところ、回答の表が見つかりました。(出所:レファレンス協同データベース)

 ここでは、質問を受けた大阪市立中央図書館のスタッフがどのような回答をしたのか、またその回答に至るまでどのような情報源にあたったのかが詳しく紹介されています。このレファレンス事例では『情報メディア白書2012』などの書籍・雑誌が掲載されていますが、ほかのレファレンス事例や調べ方マニュアルを見ると、書籍・雑誌だけではなく、参考になるウェブサイトについて取り上げている場合もあります。

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。