先読み&深読み 経済トレンドウォッチ

熱かった「トランプ相場」は終息か、第2幕が開くか 経済アナリスト 田嶋智太郎氏

記事保存

日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。

 また、前回更新分の本欄でも述べたように、ここで長期的な視点から見た対円でのドルが2011年10月安値を起点に大きく3波構成で成る「基本N波動」を描いていると考えた場合、昨年8月安値からの値動きはC波の上昇局面にあると見ることもできる。つまり、やはり大きな流れは円安・ドル高であり、年初からの一時的な調整についても1月半ば以降に何度か112円台半ばの水準を試した場面で一巡したと思われる。

 イメージとしては、新大統領就任後のハネムーン期間のなかで一度は120円前後の水準まで上値を伸ばし、その後に再度、ある程度の調整局面を一時的に迎えるといった感じだろうか。

 このハネムーン期間にドル(対円)が一段と上値を伸ばすならば、その間に日経平均株価が2万円の大台に乗せることも十分にあり得るだろう。すでに1月26日にはドル建ての日経平均株価が16年9カ月ぶりに一時170ドル台後半の水準まで上昇する場面があり、多くの市場関係者は海外勢による日本株への投資が活発化するとの期待を抱き始めている。

 もっとも、ドル建て日経平均株価が一段の上昇を見るためには、どちらかというとドル(対円)の水準が低い方が良いわけであり、場合によってはドル(対円)が一段の上値を試すよりも日経平均株価が2万円台に乗せる方が先となる可能性もあろう。

 前述したように、遅くとも2月末までにはトランプ政権による経済政策の全体的なスケールや具体的中身が徐々に明らかになってくる。それを受け、改めて市場全体にリスク選好ムードが広がり、トランプ相場の第2幕がスタートすることを大いに期待したい。

<div class="bzg-author-prof clearfix">

<div class="bzg-author-txt">

田嶋 智太郎(たじま ともたろう)

1964年生まれ。慶応義塾大学卒業後、現三菱UFJモルガン・スタンレー証券勤務を経て転身。転身後は数年間、名古屋文化短期大学にて「経営学概論」「生活情報論」の講座を受け持つ。金融・経済全般から企業経営、資産運用まで幅広く分析・研究。新聞、雑誌、Webに多数連載を持つほか、講演会、セミナー、研修等の講師や、テレビやラジオのコメンテーターとしても活躍中。主な著書に「財産見直しマニュアル」(ぱる出版)、「外貨でトクする本」(ダイヤモンド社)、「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)、「はじめてのFX『儲け』のコツ」(アルケミックス)、「日本経済沈没!今から資産を守る35の方法」(西東社)、「上昇する米国経済に乗って儲ける法」(自由国民社)など。

</div>

キーワード:経営層、管理職、経営、企画、経理、経営、国際情勢

関連情報

閲覧履歴

    クリッピングした記事

    会員登録後、気になる記事をクリッピングできます。