泉田良輔の「新・産業鳥瞰図」

自動車産業の次の10年、半導体を牛耳るのはインテルかARMか GFリサーチ 泉田良輔氏

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 ARMもIoTに対して抜かりはない。白物家電、ウェアラブル、産業・輸送・公益企業へのスマートデバイス向けマイコンやスマートカードなどの半導体向け事業というカテゴリー(エンベデッド・インテリジェンス)で積極的に攻めている。ARMのその領域におけるシェアは2014年時点で25%ある。

 冒頭で述べたことを繰り返すが、インテルとARMの視線は次世代の自動車産業やモバイル市場などに向けられている。いまだほとんど外部ネットワークに接続していない自動車も、いずれインターネット経由でデータセンターとつながり、双方向でデータをやり取りしながら自動運転するようになる。インテルとARMは、この巨大なシステムを構成するクルマとデータセンターの半導体を両方とも手中に収めようとしている。

 この流れの中で、日本の半導体産業がどこに軸足を置くか(置けるか)で、半導体産業のみならず自動車産業の次の10年が決まる可能性がある。

泉田良輔 (いずみだ りょうすけ)
 GFリサーチ代表。個人投資家のための金融経済メディアLongine(ロンジン)編集長、および株1(カブワン)投信1(トウシンワン)の監修も務める。それ以前はフィデリティ投信・調査部にて日本のテクノロジーセクターの証券アナリスト、日本生命・国際投資部では外国株式運用のファンドマネージャーとして従事。慶応義塾大学大学院卒。著書に『Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない』『日本の電機産業 何が勝敗を分けるのか』。東京工業大学大学院非常勤講師。

キーワード:経営、企画、技術、製造、経営層、営業、管理職、プレーヤー、経営、イノベーション、国際情勢

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