泉田良輔の「新・産業鳥瞰図」

自動車産業の次の10年、半導体を牛耳るのはインテルかARMか GFリサーチ 泉田良輔氏

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 次のグラフは、2000年1月以降のインテル、ARMおよびS&P500 の株価推移を指数で示したものである(ARMの株価は米ドル換算)。特徴的なのは、2000年のITバブル崩壊後、インテルとARMの株価はともに低迷したが、リーマンショック以降はARMの株価が大きく上昇していることである。

<FONTBOLD />インテル、ARMおよびS&P500の株価指数推移(2000年1月7日=100、ARMの株価は米ドルに換算)</FONTBOLD> 出所:SPEEDAをもとにGFリサーチ作成

インテル、ARMおよびS&P500の株価指数推移(2000年1月7日=100、ARMの株価は米ドルに換算) 出所:SPEEDAをもとにGFリサーチ作成

 これは、スマートフォンやタブレットが普及するに伴い、モバイル端末に搭載されるARMコアのプロセッサーIPが収益に貢献したからである。2009年以降、モバイル端末市場で大きく成長したARMとその後塵を拝したインテルとでは、株価パフォーマンスの差が極めて大きくなった。

 さらに次の図は、インテルとARMについて税引き前利益の推移をまとめたものである(2005年の税引き前利益を100として指数化)。インテルとARMでは事業規模にもともと差があるものの、株価と同様に、利益の成長スピードではARMがインテルに対して大きく差をつけている。

<FONTBOLD />インテルとARMの税引き前利益の推移(2005年=100)</FONTBOLD> 出所:SPEEDAをもとにGFリサーチ作成

インテルとARMの税引き前利益の推移(2005年=100) 出所:SPEEDAをもとにGFリサーチ作成

 インテルの2005年と2013年の税引き前利益はほぼ同水準であり、また2014年は2011年の利益水準を超えていない。インテルは、過去10年の収益で見ればほとんど成長していないのだ。これでは株式市場から評価されないし、経営者への批判が強まるのは必至である。インテルのCEOは、2005年にポール・オッテリーニに代わり、2013年には現在のブライアン・クルザニッチに交代している。

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