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中国プチ富裕層は「刺し身だから安全」 袁静氏が読み解く「中国セレブ消費」(2)

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 中国の大型連休「春節」を受けて、日本各地でも街中で中国人旅行客の姿が目立つようになった。観光大国を目指す日本の大きな魅力のひとつは「食」。中国人旅行客は日本での食事をどう見ているのか。日本の観光情報を中国で発信し「日本人は知らない中国セレブ消費」(日本経済新聞出版社)の著者、袁静・行楽ジャパン社長に聞いた。

プチ富裕層が選ぶのは「無難で高い店」

 --中国人は「こんにちは」の代わりに「ご飯を食べましたか」と挨拶することもあるほど食への関心が深いです。日本での食事をどう見ていますか。

 「世帯収入が500万~2000万円のプチ富裕層にとって、日本に引き付けられる最も大きな魅力のひとつが食事です。中国には『大衆点評』という月間ベースで約150億PV(ページビュー)の口コミのグルメサイトがあります。中国国内だけでなく、佐賀県3300軒、青森県5100軒、山梨5400軒と日本各地のレストランも網羅しています。中国人観光客の大半がこのサイトをチェックしてから訪日しているとみていいでしょう。それほど関心は高いのです」

 --春節に訪れるプチ富裕層にはどのレストランが人気なのでしょうか。

 「ミシュランの星付きの店、各種ランキング上位ですね。中国では文化大革命(1966~76)の影響で、それまでの歴史や文化、価値観がすべてリセットされてしまった面があります。伝統的な価値判断の基準がなくなったところへ、改革・開放政策による急激な経済成長が来て、何でも数字で判断するようになったのです。もちろん批判する声は多いのですが」

 「訪日2~3回目のプチ富裕層が選ぶのは『無難で高い』店ということになります。日本ではお金を出せば出した分だけでのサービスを受けられるとプチ富裕層は信じています。中国では時に悪徳商人がわざと高い値段でだますこともあるのですが。一方、何度も通うリピーターは自分なりのお気に入りを見つけていきます」

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