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南アジア最大の国土と人口を持つ大国インド。国際通貨基金(IMF)の見通しによると、2011年の米ドル建ての名目国内総生産(GDP)は世界10位の規模だが、意外にも日本企業の進出数は多くない。英国統治時代の流れをくむ文化や志向、カースト制度の影響が残る独自の生活観など、アジアにあってアジアでない国柄が日本人にとって縁遠いものであったことは否めない。だが今後、確実に伸びていく人口と経済成長力、中東・アフリカ貿易のゲートウェイにも位置づけられるポジショニングなどを背景に、日本企業にとって重要な存在となるはずである。
インドネシアは東西に長く、世界最多の島しょ(推計約18,000島)を抱えるASEANの大国である。人口は2億3,000万人を超え、現在も増加傾向にある。特に首都ジャカルタは、中心部に高層ビルが建ち並ぶ世界屈指のメガシティとして、外国企業が多く進出。工場立地のみならず、消費財市場としても注目されている。国民1人あたりのGDPは3,000USドルを突破しアジアでは中国に次ぐレベルに達していることが、活発な消費を支える要因となっている。
ミャンマーは、長期にわたる社会主義体制とその後の軍事独裁政権の下、民主化運動への弾圧、アウン・サン・スー・チー氏の軟禁(2010年11月解除)など、つい最近まで国際的にマイナスのイメージが染み付いた国になっていた。しかし、その実情は日本ではほとんど知られていない。前元首のタン・シエが退きテイン・セイン新内閣発足後の2011年4月以降、目覚しい注目を集める国へと変貌を遂げている。ビルマ族が約3分の2を占め、130以上の多民族国家からなるミャンマーは、真摯な仏教国であると同時に、驚くほどの親日国家である。今後、欧米の経済制裁解除とともに市場の開放が進めば、人口約6,000万人の資源、食料の豊富なASEAN最後の巨大フロンティアは、瞬く間に成長を遂げる可能性を秘める。