• linkedin share button
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第12回「夢の『オートパイロットシステム』(自動車の自動運転)実現への道のり(前編) ~運転支援システムの高度化と無線通信の活用で自動運転目指す~」

 2020年代初頭までに高速道路上での自動車の自動運転を実現する目標が、政府などによって掲げられ、注目を集めている。すでに実用化されている運転支援システムを高度化することで実現できるめどはついており、公道での実験も本格化しつつある。もっとも、実際の走行では分合流やレーンチェンジなどの課題も多く、その道のりは決して平坦ではなさそうだ。


◇         ◇         ◇

 2013年10月14日、体育の日の午後、記者は東京国際展示場(東京ビッグサイト)の屋外駐車場に並べられた自動車の1台に乗り込んだ。車内には、運転と説明をそれぞれ担当する自動車メーカーの技術開発部門の社員2名が既に乗車していた。

公道デモ走行の風景
「第20回 ITS世界会議東京2013」にて実施された「ITS Green Safety Showcase」の公道デモ走行の風景(写真提供:ITS Japan)

 誘導者の合図で合計5台の自動車が連なって駐車場を後にし、首都高速1号羽田線を目指す。ドライバーはアクセル、ブレーキ、ハンドルを操作して自動車を走らせる。ところが、首都高速道路に入ってしばらくすると、ドライバーはあるシステムを有効にして、アクセルとブレーキの操作を自動車に委ねた。

 5台の自動車は隊列を組み、常に一定の車間距離を保ったまま走行を続ける。走行速度は先頭車両前方の事象の変化、すなわち先行車の加減速に応じて連続的に変化しているにもかかわらず、隊列を組む5台の自動車は減速、加速をそれぞれの車両が自動的に制御して、一定の車間距離を保って走行しているのだ。しかも、減速、加速は極めて滑らか。人が運転しているよりも明らかに快適だった。

>> 「ドライバー支援型の自動運転」の実現が当面の目標

その他の記事

日経スマートシティコンソーシアムでは、読者の皆様から広く意見やアイデアを募集し、今後の議論や記事に反映していきます。