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【基調講演】野田由美子氏「世界を意識した都市づくりを」

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プライスウォーターハウスクーパース
パートナー
都市ソリューションセンター長
野田 由美子 氏

 スマートシティは日本が抱える課題を解決し、未来を創り出す取り組みだ。そうした取り組みに当たっては、日本の都市が持つ強み・弱みを、世界の中で客観的に把握した上で、何を目指すのかを考える必要がある。

 プライスウォーターハウスクーパースは先進国、新興国の30都市を対象に「世界の都市力評価」を実施している。都市が人材や企業を引きつける要件を、変化への適応力、住みやすさ、経済的影響力の3分野に分け、10の領域と59の指標を用いて分析している。

 昨年はロンドンがトップに躍り出た。ニューヨーク、シンガポールが続き、東京は13位という結果になった。シンガポールは住宅、交通渋滞、知的財産保護、学校のインターネット接続など8項目でトップとなり、公共住宅政策や渋滞緩和システムの導入など、リバブルシティー構築を目指した政策効果がうかがえる。

 東京は世界トップ企業の本社数など3項目で1位だが、災害リスク、生産年齢人口などで下位にランクされ、災害と老いという2大課題が浮き彫りになった。だが、これらは多くの国が直面する課題でもある。弱みを強みに変える戦略的な取り組みを進め、同時に絶えず世界を意識しながら「世界で選ばれる都市」という観点でスマートシティを構想する必要があるだろう。

(2月3日、スマートシティシンポジウム最終回

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[2015年3月30日更新]

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