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幕末の"再建の神様" 山田方谷

歴史家、経営コンサルタント

皆木和義 氏

 皆さんは「山田方谷(やまだほうこく)」という名前をご存じだろうか。山田方谷(1805~1877年)は、幕末期に財政破綻寸前の備中松山藩5万石を立て直した名財政家であり、卓越した政治家である。わずか8年間の改革で借金10万両(現在の価値で約300億円)を返済し、余剰金10万両を作った。大変な力量と言わざるをえない。

 なぜ、こんな短期間に成功できたのであろうか。しかも山田方谷は農民出身である。当時の士農工商の厳しい身分制度を考えると、通常ではあり得ないことを成し遂げた。

 この成功の秘密を、彼の改革手法や経営手法のみならず、全人格、全人間力に光を照射しながら、本連載の大きな柱として解明してゆきたい。

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